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水+塩+電気 =超強力な除菌・消臭ウォーター


水+塩+電気 =超強力な除菌・消臭ウォーター

この記事の要点は…
高い除菌力・消臭力と安全性を併せ持つ水

薬品を使わず、水と塩と電気だけで高い効果

家庭で手軽に使えるモデルの登場にも期待

ボトル内の水にゆらめく、青色LEDの輝き。スタイリッシュなフォルムのこちらは、2016年3月に登場したばかりの「EWP-001」。水と塩と電気だけで「次亜塩素酸水」を生成できる卓上型の電解除菌水メーカーだ。
次亜塩素酸水は即効性があり、幅広い細菌やウイルスへの高い除菌力、そして食品の腐敗臭成分や加齢臭に対する消臭力が確認されている。その上、有害物質は含んでいないので人体や環境にもやさしい。その仕組みについて、電解除菌水メーカーを開発した担当者にさっそく解説していただこう。

燃料電池で培った技術を生かして開発

「水道水や食塩水を電気分解して得られた水溶液が『電解機能水』で、利用目的に応じて幾つかの種類があります。その中で私たちは、高い除菌力をもつ酸性の電解機能水である『次亜塩素酸水』に取り組みました」(部品材料事業統括部 二階堂勝氏)

次亜塩素酸水の特徴

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東芝は2013年から次亜塩素酸水に着目した。事業化がスムーズに行えたのは、東芝の燃料電池を作っていた事業部に、水の電解に欠かせない電極や隔膜などの技術ストックがあったからだ。

「私たちの事業統括部では以前から衛生管理のツールを開発していましたが、よりアクティブに、そして高い除菌力を持つものがないかと考え、次亜塩素酸水に取り組むことにしたのです」(同 岡本寿一氏)

電解水生成装置のエントリーモデルに込められた期待

では、次亜塩素酸水は一体どうやって作られるのか? 塩化ナトリウム(NaCl)水溶液を電気分解し、陽極側に発生するのが次亜塩素酸……化学式を羅列するかと思いきや、二階堂氏は笑顔で電解除菌水メーカーをセットした。

「実際に動作を見てみましょう。化学変化が起きる実験を実際に見た方が腹に落ちますからね。電解とは何か、一連の流れを可視化できるのが電解除菌水メーカー。エントリーモデルとして、水の電気分解を分かりやすく伝える役割も担っています」(二階堂氏)

電解ユニットには塩水を、ボトルには水道水を投入し、スイッチを入れると…徐々に、センターのユニットから水素と酸素の泡が出始めた。そして目には見えないが、酸素と一緒に発生する塩素ガスと水が反応して、次亜塩素酸が生成される。――わずか3分、次亜塩素酸水を作り終えた。なるほど、確かに塩素臭は感じない。水道水感覚で使えそうな仕上がりだ。

電解除菌水メーカーで次亜塩素酸を生成する様子

電解除菌水メーカーで次亜塩素酸を生成する様子。センターのユニットから水素と酸素の泡が出ているのが分かる。

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