loading
TOP > 電子デバイス > 世界最大の半導体フラッシュメモリ工場 情報化社会を支えるジャパンテクノロジー

世界最大の半導体フラッシュメモリ工場 情報化社会を支えるジャパンテクノロジー


世界最大の半導体フラッシュメモリ工場 情報化社会を支えるジャパンテクノロジー

この記事の要点は…
半導体事業を支える新製造棟が竣工

世界と戦うため異例のスピードで量産開始

16億件のビッグデータを活用し大幅な効率化に成功

スマートフォンなどさまざまなデバイスに使用され、もはや生活に欠かせない存在となっているフラッシュメモリ。デバイスの急速な進化に伴い、メモリの性能向上が求められてきた。

東芝が開発した世界最先端のフラッシュメモリである「BiCS FLASH™」は、情報を記憶するメモリセルを縦方向に積層する3次元構造にすることで、大容量化・書き込みの高速化を実現した。しかし、競争が激化している半導体の分野では、高い技術力だけでなく、安定した生産を確保することが必須だ。

そんな中、東芝では世界最大のフラッシュメモリ工場である四日市工場の第二製造棟を、3次元フラッシュメモリのための製造棟として建て替えることを決定。新・第二製造棟N-Y2(ニューワイツー)の建設を目指し、「N-Y2プロジェクト」を発足させた。東芝の半導体事業を支えてきた四日市工場をさらに進化させることで、半導体事業により注力していく狙いだ。

東芝 世界最大級の半導体フラッシュメモリ工場である四日市工場

世界最大級の半導体フラッシュメモリ工場である四日市工場

旧建屋の解体からわずか2年で生産開始

N-Y2プロジェクトがスタートしたのは2014年。四日市工場の第五製造棟(Y5)が竣工したのと同時にさらなる拡張のため次の製造棟として着工した。旺盛なフラッシュメモリの需要に対応するためだ。短期間で新たな製造棟を立ち上げるためにチームが挑んだのは、当時、利用していなかった古い製造棟の解体にその跡地での新棟建設をオーバーラップさせ、さらに建屋全体の完成を待たずに製品の生産を開始するという、非常に難易度の高いものだった。

いわば、右手で壊して左手で建てるような建設工事。建設中のN-Y2に隣接するY3では稼働を続けており、繊細な半導体製造に影響する工事の振動や粉じんの影響を無くすため、入念な環境測定を繰り返した。急ピッチかつ異例なかたちで進められたN-Y2の建設だったが、その設備の充実ぶりは次世代の工場の手本となるようなつくりとなっている。

東芝 四日市工場 取り壊しと建設を同時に行っている様子

取り壊しと建設を同時に行っている様子

東芝 四日市工場 クリーンルーム

> 次ページ大幅な効率化に成功!16億件のビッグデータをリアルタイムで収集・活用

  • ↓ スクロールで続きを読む ↓