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震災復興を支えるチカラ 次代を担う人材の育成


震災復興を支えるチカラ 次代を担う人材の育成

この記事の要点は…
2015年には「新エネルギー大賞」受賞

前例がないユニークな事業が評価された

復興のため自ら考え行動する人材を育てる

再生可能エネルギーを通じて人材の教育・育成を目指す「南相馬ソーラー・アグリパーク」。地域復興、再生を目指して始動したプロジェクトは、2013年3月11日のオープン以来、多くの子どもたちに再生可能エネルギーの体験、学びの場を提供してきた。

前回に引き続き、同パークを運営する一般社団法人「あすびと福島」代表の半谷栄寿氏と、同パークの太陽光発電所の建設、導入に尽力してきた東芝太陽光事業の新井本武士氏が対談。南相馬市で進む取り組みの過去・現在・未来を見すえ、たゆみなく人材育成を継続させていく理念を語り合う。(前編はこちら)

前例がなくても取り組む。エンジニアリングにかかる期待、応える矜持

一般社団法人あすびと福島 代表理事 半谷栄寿氏(右)と南相馬ソーラー・アグリパークの運営を支えるスタッフ

一般社団法人あすびと福島 代表理事 半谷栄寿氏(右)と南相馬ソーラー・アグリパークの運営を支えるスタッフ

一般社団法人 あすびと福島 代表理事 半谷栄寿氏(以下 半谷) 「南相馬ソーラー・アグリパーク」を始動させてから3年半。多くの子どもたちから感動の声、喜びの便りを寄せてもらいました。それは私たちの大きな励みになっており、2015年には新エネルギー大賞(資源エネルギー庁長官賞)を受賞することもできました。

東芝 新井本武士氏(以下 新井本) 営利目的ではなく、子どもたちのために頑張ってこられた半谷さん、あすびと福島のスタッフの姿を見て、微力であっても何らかの形で貢献したい。そんな思いが私たちメンバーの中にもありました。ご苦労を目の当たりにしてきただけに、私たちの喜びもひとしおです。

半谷 ありがとうございます。ここであらためて、新井本さんに聞いてみたいことがあります。新エネルギー大賞をはじめ、各所から評価されたのは「体験学習による子どもたちへの新エネ啓発活動」の新しさです。前編でも話し合いましたが、このプロジェクトは前例がない、極めてユニークな点が大きな特徴だったんですね。そこが評価されたんですね。

ただ、前例のないプロジェクトに取り組むとき、エンジニアは非常に慎重になるものだと思うんです。しかし、新井本さんたちは安全をしっかりと確保した上で、新しいこと、前例のないことに前向きに取り組んでくれた。その一体感、気概はどこからくるものでしょうか。

新井本 アトラクション、体験学習のストーリーを組み立てたのは、子ども向け職業・社会体験施設「キッザニア」を運営するKCJ GROUPです。

子どもの身長に合わせてフェンスの高さを設計したり、電気が実際に通っている箱を開けると大変なので、体験用に別の箱を設置したりと、安全を大前提にしつつ、子どもたちの視点で設計しました。「前例がない」点をご評価いただいたとのことですが、前例がないからこそ、工夫の余地があるものです。私たちにとっても、大変面白い仕事だったと思いますね。

半谷栄寿氏(右) 東芝 新井本武士氏(左)

半谷栄寿氏(右) 東芝 新井本武士氏(左)

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