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マレーシアで実証事業スタート! EVバスがもたらす環境都市の未来とは?


マレーシアで実証事業スタート! EVバスがもたらす環境都市の未来とは?

この記事の要点は…

マレーシア・プトラジャヤ市で、EVバスの実証事業がスタート

急速充電しても長寿命を維持できる東芝の二次電池SCiB™を活用し、ASEANで初めての超急速充電運行を実現

EVバスソリューションの普及が、交通インフラを大きく変える……!

環境都市計画を推進するマレーシアの行政首都・プトラジャヤ市で2017年夏からEVバスの実証事業がスタートしている。急速充電が特長の東芝の二次電池(※1)SCiB™を採用することで、充電に長時間かかるという課題から解放されたEVバスは、未来型都市の主要交通網の一つとして大いに期待を集める存在だ。

本実証事業はプトラジャヤ市と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)が締結した基本協定書に基づき、NEDOから委託を受けた日本企業が現地企業と共同で実施しているもの。二次電池の供給やEVバスの運行を支えるクラウド情報システムの構築、充電ステーションの構築など、東芝が全体コンセプトを構想し、プロジェクトを取りまとめている。
その成果から見えてくるのは、私たちの未来の暮らしに他ならないはずだ。

先駆的な環境都市計画が進められるプトラジャヤ市

マレーシアの行政首都・プトラジャヤ市は、「Putrajaya Green City 2025」と名付けた環境都市計画を推進し、次世代の街づくりに積極的に取り組む自治体である。

プトラジャヤ市のダトー・ハシム・イスマイル市長は、「Putrajaya Green City 2025」のビジョンを次のように語る。

「Putrajaya Green City 2025」について語るプトラジャヤ市のダトー・ハシム・イスマイル市長

「Putrajaya Green City 2025」について語るプトラジャヤ市のダトー・ハシム・イスマイル市長

「私たちはプトラジャヤ市を先駆的な環境先進都市にすべく、さまざまな取り組みを行っています。そして、その目的の達成に向けた戦略的な都市計画がPutrajaya Green City Plan 2025なのです。プトラジャヤ市は「自然との共存(Garden City)」というビジョンを掲げて開発されてきた都市で、都市の中に緑があるというよりも、緑の中に都市があるという感じです。私たちは今後もイニシアティブをとり、低炭素社会への取り組みなどを通じて市のビジョンを実現していきたいと考えています」

「自然との共存(Garden City)」を掲げるプトラジャヤ市

「自然との共存(Garden City)」を掲げるプトラジャヤ市

その計画の一環として、市内を走るバスをEVバスに置き換えるプランがまさに今回のプロジェクトである。そのプトラジャヤ市での取り組みに参加する、東芝インフラシステムズ株式会社・鉄道システム事業部の武井忠氏は次のように語る。

「プトラジャヤ市はグリーン開発のモデルになるべく作られている行政都市で、マレーシアのほとんどの政府機関が結集し、政策が街づくりに反映されやすい場所です。近隣にある首都クアラルンプールは他のアジアの大都市と同様、渋滞と排ガスに苦しんでいますが、プトラジャヤ市では新しい街づくりに挑戦しています。市内を走る公共交通はバスが中心ですが、ディーゼル車ではなく天然ガス車両が採用されているのです。
 プトラジャヤ市を初めて訪問した時、『ここにEVバスを導入できなかったら、一体どこでできるのだろう』と思ったのを覚えています。環境意識の高い政府の街と新技術のEVバスの相乗効果によって、今後、大きな発信力が期待できるプロジェクトであると感じています」

東芝インフラシステムズ株式会社・鉄道システム事業部 武井忠氏

東芝インフラシステムズ株式会社・鉄道システム事業部 武井忠氏

バスに限らず、自動車のEV化は今後いっそう促進が期待される分野と言える。本実証事業においては、約10年間使用されるというマレーシアでのバスの期待寿命と、充放電を繰り返しても10年間交換不要というSCiB™の特長が合致し、EVバスソリューションの導入を後押しした。

「世の中には広告塔として低い稼働率で走っているEVバスが多いのが現状ですが、それは充電に時間がかかるうえ、電池寿命が短いからです。このため運行事業者による本格的な導入には至りません。運行事業者の要求は1日200㎞、年間7万キロ以上の走行で、10年以上電池交換が不要なEVバスです。これは生涯走行距離が10万キロ以下という乗用車EVの要求とは全く異なります。この要求に応えられる二次電池は当分SCiB™しかないという確信がこのソリューションの原点です」(武井氏)

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