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バングラデシュの電力安定供給に貢献 火力発電所建設に馳せる思い


バングラデシュの電力安定供給に貢献 火力発電所建設に馳せる思い

この記事の要点は…

バングラデシュで、高効率な火力発電所と港湾を建設するプロジェクトを日本企業が受注

超々臨界圧火力発電方式の仕組みとメリットとは?

火力発電所完成に向けた担当者の意気込みに迫る!

GDP成長率7%と、経済面で大きな成長が見込まれているバングラデシュ。この急成長を支えるためには、並行して電力供給の増強も不可欠であり、電力需要は現在のおよそ9,000MWから、2030年には約4倍の35,000MWにまで拡大することが予測される状況だ。

そこで期待されているのが、住友商事株式会社・株式会社東芝・株式会社IHIという日本企業3社のコンソーシアムが2017年に受注した火力発電所建設と港湾建設の複合プロジェクトである。バングラデシュ南東部のマタバリ地区に、超々臨界圧石炭火力発電所と大型船も入港できるバングラデシュ初の深海港を建設するという大規模なプロジェクトで、バングラデシュの安定的かつ効率的な電力供給の実現に加え、産業振興および経済発展への貢献が期待されている。

東芝は火力発電所向けに、高効率な超々臨界圧方式の蒸気タービンと発電機を納入する。この超々臨界圧火力発電の技術と発電所建設工事に向けた思いについて担当者から話を聞いた。

総事業費約5,000億円の大型プロジェクト!

「火力発電所建設と港湾建設工事からなる今回のプロジェクトは、まず港湾工事から始まり、東芝が担当する蒸気タービンと発電機の据付工事が本格的に着工するのは3年後です」と話すのは、プロジェクトの受注に向けてプロジェクトマネージャーを務めた東芝エネルギーシステムズ株式会社 火力・水力事業部の三角滋氏。

プロジェクトマネージャーを務めた三角氏

プロジェクトマネージャーを務めた三角氏

「今回のプロジェクトでは、日本の高い技術を取り入れたいというお客様の強い要望がありました。製品仕様への要求も高く、今回受注できたのは、我々日本企業によるコンソーシアムがお客様の求める内容に的確に応える提案を行ったことだけでなく、これまで培ってきた東芝の蒸気タービンの技術力を認めていただいた結果だと自負しています」と三角氏は独立行政法人国際協力機構(JICA)の円借款案件としては過去最大級の規模となる本プロジェクトの受注経緯を振り返る。

顧客の高い技術要求に応えた今回の火力発電所では、「超々臨界圧発電方式」が採用された。一体どのようなものなのだろうか。

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