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量子コンピューター時代を後押しする 新たな耐量子公開鍵暗号技術とは?


耐量子公開鍵暗号技術は生活にどのような影響を及ぼすのか

一方で、量子コンピューターの開発も日夜進められている。性能特性やコストの面から、一般ユーザーがこれを手にする日はまだまだ遠い未来だが、それでも政府機関や一般企業が導入可能なレベルでの実用化は、そう遠くないはずだ。

そうなれば、量子コンピューターが暗号解読に悪用されるリスクは明確に増す。その時、今回の耐量子公開鍵暗号技術がものを言うことになる。

「耐量子公開鍵暗号は現在のRSA暗号などと同様に、一般ユーザーが気付かない、縁の下で稼働する技術です。量子コンピューターが実用化されれば、生活はより便利になるはず。しかし、その時までに耐量子公開暗号が実用化されていなければ、情報セキュリティの面において今と同様の安全面は担保できなくなり、通信の世界では利便性が損なわれてしまうでしょう。量子コンピューター時代が到来しても、今と“変わらない”生活を継続することが何よりも重要で、現在と同じく便利な生活が守られる技術の確立が急務なのだと思います」

つまり、今と同じように重要書類をメールで送受信でき、オンライン決済で買い物ができる生活が維持されるために、次世代の暗号技術が求められている。逆にいえば、こうした量子計算機にも強い暗号技術が確立し、安全性が担保されることが、量子コンピューターの普及をさらに後押しすることになるだろう。

今年、NIST標準化会議で議論が予定される暗号技術は、東芝が提案したものを含め現在60件あまり。来たる量子コンピューター時代に備え、我々の生活を守るため、世界中の研究者がしのぎを削り、日々暗号技術の研究開発を続けている点にも注目いただきたい。

■関連サイト
東芝研究開発センター 研究開発ライブラリ
量子計算機でも解読困難となる新しい原理に基づく公開鍵暗号を開発

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