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バーチャルパワープラントから見えた 新時代ビジネスの鼓動


歴史あるインフラと最先端IoTの融合がもたらすもの

VPPの生命線は発電・蓄電設備などのインフラと最先端IoT技術のマッチングにある。長年にわたって電力インフラの構築に携わり、再生可能エネルギーの技術を培ってきた東芝は、そのノウハウを最大限VPPに生かしていく。

「東芝は日本中の電力会社に電力系統の技術を提供してきました。再生可能エネルギーでは発電量や、需要量などを予測し、制御していく技術が必須です。私たちは太陽光発電、蓄電池の挙動がインフラに与える影響を熟知しています。分散電源からデータを集め、制御していくVPPには、この強みを発揮できるでしょう。

また、VPPはこれまでにない新しいエネルギー分野。国が主導して新たな仕組みづくり、制度整備も進められています。東芝は長年にわたって国や電力会社と共にビジネスをしてきました。業界全体を視野に入れたアーキテクチャを描くことができる数少ない企業だと自負しています。エネルギーの歴史を見ながら、系統技術から需要家の生活環境まで網羅してきた東芝だからこそ、できることがあるはずです」(新貝氏)

東芝エネルギーシステムズ株式会社 グリッド・アグリゲーション事業部 エネルギーIoT推進部 部長 新貝英己氏

東芝エネルギーシステムズ株式会社 グリッド・アグリゲーション事業部 エネルギーIoT推進部
部長 新貝英己氏

では、最先端のIoT技術ではどうか。東芝グループの東芝デジタル&コンサルティング株式会社ではデジタルトランスフォーメーション分野での組織構築、人材強化を進めている。

東芝グループの強みは、広い業務領域をカバーしていて、フィジカル(実世界)の知見と技術とデジタルを組み合わせられること。これはCPS(サイバーフィジカルシステム)という時代のキーワードそのものです。エネルギーという枠を越えた、フィジカルとデジタルの融合が新たな知見になります」(新貝氏)

20~30代の社員がけん引し、VPPビジネスが生まれる

VPPの事業化に取り組むエネルギーIoT推進部は、20代~30代のメンバーが結集したフレッシュな陣容。実証実験から事業化までを視野に入れた少人数プロジェクトを多数スタートさせ、スピード感をもって取り組んでいる。

「VPPの事業化に取り組む上で、発電・系統・小売の各事業内容や、IoTといった情報技術を理解する必要があり、VPPがカバーする範囲は多岐にわたります。我々の部門には、そういった電力業界や情報技術の知見を持った社員がおり、日々勉強をさせてもらっています。また、20代~30代のプロジェクトリーダーが多く、若い社員の声が通りやすい雰囲気があります。新しい分野に取り組める環境に、変革のムードを感じています」(丸山氏)

「我々の部門では新たなシステムの開発手法としてアジャイル開発を採用しています。東芝デジタル&コンサルティングと連携し、現場の要望を開発者にフィードバックしてすぐさま反映し、実装を進めているので、スピード感のある開発ができています。この手法は、制度(事業を行う上でのルール)変更によって客先のニーズが変わる本業界には適していると感じています。」(木村氏)

東芝エネルギーシステムズ株式会社 グリッド・アグリゲーション事業部 エネルギーIoT推進部 木村功太朗氏

東芝エネルギーシステムズ株式会社 グリッド・アグリゲーション事業部
エネルギーIoT推進部 木村功太朗氏

同部は、社内公募により、様々な得意分野を持った社員が自分の意志で集まってきた部門。エネルギー分野で奮闘してきたエキスパートや、IoT、デジタル系のエキスパートも揃う。発電機器や送変電機器などの製品供給により蓄積してきたノウハウに加え、IoTの活用による電力需要予測・分析・最適化技術を融合し、積極的にVPP運用サービスの事業開発にチャレンジしていく。

「新たな分野の創造に関わったり、自分たちで生み出したりすることができる部門です。今までは考えられなかったような分野のプレイヤーとコラボレーションしながら事業を大きくさせる局面も出てくるでしょう。ただ、VPPは新しい分野なので、これまでの成功パターンだけでは通用しません。まずはトライし、失敗したらフットワーク軽く次のチャレンジに歩を進める。その繰り返しで、新しいビジネスを創造していきたい。そのためにも、若いメンバーが『私はこれをやりたい、取り組みたい』と自由に言える環境を作っていければと思います」(新貝氏)

インタビュー後の3人

スタッフが熱く創造するアイデア、ビジネスの種は引きも切らない。これまで培ってきたインフラのノウハウ、知見と最先端のIoT技術、そして、若手社員の創造力――すべてを融合させ、VPPというフロンティアに新たな一歩が踏み出されようとしている。

■関連サイト
2018年12月17日 「蓄電池をIoTで制御するバーチャル・パワープラント運用サービスを開始」(プレスリリース)

■関連リンク(Toshiba Clip)
見えない発電所 バーチャルパワープラントとは?

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