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インドのライフライン 「母なるガンジス川」が蘇るテクノロジー


インドのライフライン 「母なるガンジス川」が蘇るテクノロジー

この記事の要点は…

インドの「聖なる川」が直面する深刻な水質汚染の実態

東芝が挑む、ガンジス川浄化に向けた国家プロジェクトへの貢献

IoTを取り入れた東芝の最先端水処理技術とは

インドのライフライン

古代文明と現代社会の共通点のひとつは、人は水と密接な関係にあるということだろう。チグリス・ユーフラテス川周辺に繁栄したメソポタミアからナイル川両岸沿いに栄えたエジプトまで、川は常に文明の命綱だった。インドにおいて、流域の境界をはるかに越えて経済、文化、精神的に重要とされるのはガンジス川だ。

ガンジス川はヒマラヤを水源とし、インドの中心部を約2,700kmにわたって流れ、北部平原地帯の5つの州を横切ってベンガル湾に注ぐ。川の流域は11の州にまたがり、860,000㎢と広大だ。6億人以上が住み、同国全体の地表水の3分の1以上を占める。数億の国民の飲用、家事、灌漑に不可欠な存在である。

ところが人口の急増をはじめ、都市・産業計画の未整備、都市下水や産業排水を確実に処理する施設が十分に整備されていないことなどから、ガンジス川は流出物と有害排水にさらされているのだ。

ガンジス川の様子

現在の排水処理場の能力では、毎日ガンジス川に放出される数百万キロリットルの排水のうち、完全にあるいは一部処理されるのは数%に過ぎず、固形廃棄物のうち処理されるのは3分の1に満たないと推定される。

ナマミ・ガンジス・プログラムの後援によるインド政府のガンジス川浄化計画では、これまで約3,800億円を投じて254のプロジェクトを認可した。そのうち131のプロジェクトを通じて、 3,076MLD(MLD:1日当たり100万リットル)のキャパシティをもつ下水処理場の新設、887MLDの既存設備の更新・改築と、約4,942kmの下水道網の更新を実施する計画だ。

しかし、政府の努力とは裏腹に、ガンジス川沿いの多くの地域では生活排水と産業水の分別がなされず、家庭の下水だけに合わせて設計された処理技術では対応不能になることも。目下、インドの川の約14%は極度に、18%は中程度に汚染されており、川の水の約30%は人間の使用に適さない。

> テーラーメイドの技術とソリューションでガンジス川の浄化に挑む

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