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青年技能者の日本一を競う技能五輪 挑戦する若者たちと見守る先輩たち


キャリアを切り拓くチャンスを平等に

冨岡氏と同様に、技能五輪は通過点であると言うのが、技能五輪参加者をバックアップする、株式会社東芝 生産推進部 生産戦略室の伊藤由仁氏である。

株式会社東芝 生産推進部 生産戦略室 伊藤由仁氏

株式会社東芝 生産推進部 生産戦略室 伊藤由仁氏

「技能者として東芝に入社した全員に、様々なチャンスを平等に与えたいと思っています。技能五輪に参加するチャンスをもらった人、現場で努力している人、みんなにいろんなキャリアパスがあり、がんばれば、誰もが望むチャンスをつかめる会社、それが東芝なんです」(伊藤氏)

現在、本社で生産変革を担当する伊藤氏は、工業高校出身の技能職採用だったという。
「最初の配属先は、カラーテレビ工場の生産ラインでした。思い返せば、私にもいくつかのチャンスが巡ってきました。そして、すべてに条件反射のように手を挙げ、がむしゃらに努力しました。結果として、入社時には想像していなかったキャリアパスを現在、描けているんじゃないかと思います。努力すれば誰にでもチャンスがきて、誰でも手を挙げられる。東芝ってそんな会社なんです。これからもそれを守っていきたいし、若い人たちにどんどんチャンスを提供していきたい」(伊藤氏)

作業現場改善に向けた気づきを選手と共有する伊藤氏

作業現場改善に向けた気づきを選手と共有する伊藤氏

もちろん、技能者としての技を極めたいという者もいるだろうし、違うジャンルの仕事にどんどん挑戦していきたいと思う者もいるだろうと伊藤氏は言う。大事なことは、自分のキャリアをどう積み上げていくか、努力次第で自分で切り拓いていける風土が東芝にはある。そして、そんなチャンスのひとつが、技能五輪なのだという。

伊藤氏は、現状では満足していない。今後は、技能五輪参加者だけでなく、すべての若手技能者が平等にスキルアップ、キャリアアップを図れるように、今以上に教育体制を整備していきたいと考えている。

苫米地氏

「たまに事業所に戻ると、みんなが『がんばってるか!』って声をかけてくれます。みんなが気に掛けてくれていると思うと、力がわいてきます。貴重な機会を与えてくれた事業部の皆さんや、多くのことを教えてくれた、TTSの先生方の恩に報いるためにも、自分の3年間の集大成としても、一緒にがんばってきた後輩のためにも、持てる力のすべてを発揮できるよう努力してきます!」
苫米地氏は、ちょっとはにかんだ笑顔で、決意を語ってくれた。その笑顔には、まだ幼さが残るものの、瞳の奥は一人前の技能者であるという自負によって輝いているように見えた。

工作が大好きだった少年少女たちが、これから東芝でどんなキャリアを築いていくのか、どんな技能者になっていくのか、どんな夢を叶えるのか。そして、彼・彼女らが何を作り、どう世界を変えていくのか。これからが楽しみだ。

左から、東芝総合人材開発株式会社 三重修二氏、技能五輪1年目の株式会社ニューフレアテクノロジー 福原知弥氏、苫米地氏、松井氏

左から、東芝総合人材開発株式会社 技能五輪監督 三重修二氏、技能五輪1年目の株式会社ニューフレアテクノロジー 福原知弥氏、苫米地氏、松井氏

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