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カラオケ文化をアップグレード! それを支えるAI技術とは?


カラオケ文化をアップグレード! それを支えるAI技術とは?

この記事の要点は…

身近なカラオケの背後にある、デジタル化の歴史

実在の人物が話しているような、AIによる音声合成

AIの音声合成が変える、カラオケの楽しみ方と未来

マイクを片手に、お気に入りの曲を歌う。日本発の文化として世界中で愛されているカラオケ。1970年代に始まったその歴史は、実はデジタル化の歴史でもあった。そして誕生から約半世紀、AI技術を得てカラオケは、さらなる進化を遂げていた。

歌う人のニーズに応えるための進化

1970年代に8トラックテープをメディアとしてスタートしたカラオケは、歌う人のニーズとデジタル技術の進歩に合わせて進化してきた。1980年代には、レーザーディスクといったデジタルメディアの登場により、それまで音楽だけだったカラオケに、映像という新しい魅力が加わる。これにより、カラオケは大衆文化としての地位を確実なものとした。

「レーザーディスク1枚に、28曲収録されていました。レーザーディスクを自動で入れ替えることができるオートチェンジャーには144枚のレーザーディスクが入りましたから、最大で4,032曲の楽曲提供が可能でした」

株式会社第一興商 専務取締役兼上席執行役員の村井裕一氏が、当時を振り返りながら語った。

株式会社第一興商 専務取締役兼上席執行役員 開発本部長兼制作本部管掌 村井 裕一氏

株式会社第一興商 専務取締役兼上席執行役員 開発本部長兼制作本部管掌 村井 裕一氏

しかし、1994年にはレーザーディスクの累積枚数が144枚となる見通しが立ち、それ以上増やせないという問題が出てきた。カラオケの人気はとどまるところを知らず、楽曲追加の限界を超えるため、次の段階を模索しなければならなかった。「もっとたくさんの曲が欲しい。新譜をすぐに歌えるようにして欲しい」といった歌う人の要望に応えるためにも、データ通信による楽曲配信が検討され始めた。

「この時の楽曲データ配信システムの構築から東芝さんとの仕事が始まり、今では30年の付き合いです。東芝さんは、確かな技術力に加えて、私たちの実現したいこと・痒いところを分かってくれ、同じゴールに向かって一緒に成長してくれました」(村井氏)

1990年代初期のデータ通信は、モデムと音声用の電話回線を使っていたため、通信速度が遅い上、遠方との接続は非常に高額だった。当時の楽曲データは1曲150KB(キロバイト)程度だが、1曲のデータを配信するのに約2分かかっていたという。

第一興商と東芝は、こうした問題の解決をともに模索した。そして、通信事業分野の自由化に伴い設立された新規通信事業者と協議の上、通信事業者の局舎内にカラオケ楽曲のデータサーバを設置し、通信事業者の回線に直結して配信するというシステムを開発した。

「毎週、数十万台に楽曲データを配信するシステムの構築は難しく、それは、いまでこそ当たり前に使われているデータセンターの走りだったんです」

確かな信頼関係を構築し、第一興商によるカラオケのデジタル化に伴走してきた東芝デジタルソリューションズ株式会社の藤田康二氏はそう語る。

東芝デジタルソリューションズ株式会社 ICTソリューション事業部 メディア・サービスソリューション営業部 参事 藤田 康二氏

東芝デジタルソリューションズ株式会社 ICTソリューション事業部 メディア・サービスソリューション営業部 参事 藤田 康二氏

楽曲データを保存するハードディスクの容量やセキュリティなど、課題は多かったという。しかし、藤田氏は「ともに新しい価値を創る」という思いで走り抜けた。そして2003年、ブロードバンド対応の通信カラオケへと進化を続けていく。

「カラオケを楽しまれる方々のご要望が新しい技術課題となり、その解決に、最新の技術が投入されていきました。東芝は、これからも第一興商様とともに、カラオケのデジタル化をけん引していきたいと考えています」(藤田氏)

現在、第一興商の通信カラオケDAMでは、毎月約1,000曲を配信し、総計27万曲がいつでも楽しめるという。そして、カラオケ文化は日本を飛び出し、世界中で楽しまれている世界的文化となった。

「我々と一緒にカラオケの景色を変えてくれた。常に東芝さんが寄り添ってくれたことが、今につながっていると思っています」(村井氏)

> AI技術を得て、大きく飛躍する新時代のカラオケ

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