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僕らの未来はここから始まる 歴史と科学と楽しく触れあえる「東芝未来科学館」


実際に体験しよう(科学技術教育への貢献)

学ぶためには自分自身で体験することも大切だ。東芝未来科学館では、セミナーや体験型ワークショップや実験教室など、科学にまつわる多彩なイベントを盛りだくさんに用意している。

館内中央にあるサイエンスステージでは、対話型で進められるサイエンスショーが毎日行われている。空気の力で重いボーリングの球を持ち上げたり、風船や塩化ビニールを使った静電気の体験など、わかりやすく楽しく、子ども達の想像力をかきたてるような演出がほどこされている

サイエンスショー

サイエンスショー

土日祝日には「科学実験工房」と称する工作・実験教室が行われ、科学(理科)教育関連団体の先生たちと理科に興味がある子どもたちとの交流の場になっており、子ども達の好奇心や科学への興味の目を開く手助けを行っている。

科学実験工房

科学実験工房

東芝未来科学館を会場として活動を行う「川崎さいわい少年少女発明クラブ」は、東芝の従業員ボランティアの指導を受けながら、子ども達みずからが自由な発想で創作活動を行う会員制のクラブだ。その目的は、子ども達に科学的な興味・関心を追求できる場を提供し、学校を離れた集団の中で、創作活動を通じて自ら考え労作する意欲と作品を完成させる喜びを体得させることだ。科学的創意の芽を育てるとともに、豊かな情操の育成を図ることを狙いとしている。

川崎さいわい少年少女発明クラブ

川崎さいわい少年少女発明クラブ

これらの体験の場をさまざまなレベルで提供することにより、子ども達は科学技術に興味をもち、自分たちの未来への可能性に気づく機会を得ているのだ。

歴史を知ろう(産業遺産の保存・歴史の伝承)

東芝は、1875年(明治8年)に創業者のひとり田中久重が銀座に日本で最初の電信機器を扱う田中製造所を設立してから140年を超える歴史をもっている。田中久重は、からくり人形や万年自鳴鐘など、その独創的アイディアと不断の努力により、数々の発明品を世に送り出し、人々の暮らしをより快適にすることに貢献して来た。また、もう一人の創業者、藤岡市助は、白熱電球の製造など、日本のエレクトロニクス産業の草創期を築いた人物である。これら、東芝の創業者の実績は、彼らの実際の発明品や製品とともに、「創業者の部屋」で紹介されている。中でも、”からくり儀右衛門”の異名をもつ田中久重の発明品、ぜんまい仕掛けの茶運び人形の実演は、見学者に大好評で、いつも感嘆の声が上がっている。

創業者の部屋

創業者の部屋

東芝は、数々の日本初、世界初の製品を生み出してきた歴史をもつ。これらの発明品は、「1号機ものがたり」のゾーンで見ることができる。日本初の電気洗濯機や電気冷蔵庫は、現在とは全く異なる姿をしている。そして、なんとその昭和5年製造の電気洗濯機はちゃんと動くのだ。86年前に製造されたこの2つの製品は、保存するだけでも容易なことではない。歴史遺産としてこれらを未来に伝えていく使命を、しっかりと東芝未来科学館は担っているのだ。

日本初の電機洗濯機(左)と電気冷蔵庫(右)

日本初の電機洗濯機(左)の価格は370円。銀行員の初任給が約70円であった当時、一般家庭で購入できるものではなかった。
同、電気冷蔵庫(右)も、冷蔵庫といえば氷で冷やすのが一般的だったが、その氷冷蔵庫を持っている家庭も少なかった時代。東芝が発売した冷蔵庫の価格は720円と、庭つきの家が一軒買えるくらいの超贅沢品であった。

「人と科学のふれあい」を進めていきたい

東芝未来科学館は、予約なしでいつでも見学することができるオープンな施設だ。すぐ隣りに「ラゾーナ川崎プラザ」という大規模商業施設があることから、そちらでショッピングをするついでに立ち寄る方も多い。先に述べた、子ども達のほかに、東芝のビジネスパートナーや海外公館関係者など、東芝のみならず日本の電機産業の成り立ちを知るために訪れる大人の来館者も多い。こういった来館者や、団体見学者向けには、事前に予約をすれば、専任のアテンダントによる説明を受けることも出来る。また、昨今増加している海外来館者向けには日本語のほか、英語と中国語のアテンドもされているという。

専任アテンダントによる説明

事前予約すれば専任アテンダントによる説明を受けることもできる

日本国内には、東芝未来科学館のような企業博物館は、およそ600前後ある。各企業の活動への理解促進や、地域住民への貢献といった役割を担う一方、運営主体である企業の状態に、その存続や方向性が左右されることも事実である。また、インターネットの普及や子ども人口の減少などから、単なる情報の提供や子どもだけをターゲットとする展示では、生き残りが難しいという現実もある。各館が、これらの課題を真摯に捉え、誰に対して、どのような価値を提供すべきなのか、まさに今こそ存在意義を見直すべき時である。東芝未来科学館は、いち早くこの動向をとらえ、エンターテインメント的要素を取り入れながらも、楽しく、わかりやすく、科学技術に親しみながら、最先端の技術と歴史的産業遺産に触れる機会を提供する施設へと基盤を固めている

この記事を読んで、東芝未来科学館、あるいは東芝に興味を持っていただき、是非川崎まで足を延ばして頂ければ幸いである。必ずや、何かの発見があるはずだ。

館長の岩切貴乃氏は、東芝未来科学館の今後果たす役割を次のように述べている。

東芝未来科学館館長の岩切貴乃氏

東芝未来科学館館長の岩切貴乃氏

「科学技術の発展は、私たちの暮らしをより豊かに、より快適なものにしてくれます。未来につながる先端技術を身近に感じ、好奇心に刺激を感じて戴けたら幸いです。私たちは「人と科学のふれ合い」をテーマに、地域と連携した文化交流のコミュニケーション施設として活動を続けていきます。皆さま方のご来館を心よりお待ちしております」

「東芝未来科学館」ウェブサイト
http://toshiba-mirai-kagakukan.jp/index_j.htm

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