「社会インフラを支える若き情熱と未来への架け橋」令和を生きる若き技術者のワークライフスタイル~理念ストーリー We are Toshiba~
2025/02/20 Toshiba Clip編集部
この記事の要点は...
- 子ども時代から心に決めていた、交通インフラの未来を作る仕事
- 安全で安定していることが求められるインフラ業務にかけるモチベーションとは
- 交通インフラの未来を背負う技術者を目指す後輩に伝えたいこと

「工事渋滞10km。低速車作業中。故障車有注意」など、高速道路では、様々な情報がリアルタイムでドライバーに提供されている。長いトンネルの出口では、入口とはまったく異なる天候が待ち構えていることもある。こうした危険を察知し、的確にドライバーに情報提供するシステムが高速道路の交通管制システムだ。東芝は、こうした交通管制システムを長年手がけている。
未来の高速道路を支える、若きエンジニアの出会い
東芝で高速道路事業者様向けの交通管制システムをセールスエンジニアとして担当する三觜大喜氏は、入社2年目。セールスエンジニアとは、要件定義から開発、リリース、保守まで、プロジェクトのすべてに関わる仕事だ。三觜氏にとって、交通に関わる仕事は、子どもの頃からの目標だった。
「交通事故を減らしたいという思いから、学生時代に路車間協調に関する研究テーマを立ち上げ、取り組んでいました。だから今、東芝で交通管制システムに携われるのは、とても幸せだと思っています」
路車間協調とは、道路や信号、交通管制システムと車両が通信を行うことで、安全且つ円滑な運用を目指すシステムのことだ。近年注目されている自動運転の進化のために欠かせない技術の一つでもある。
三觜氏がこの路車間協調についての研究を志したきっかけは、中学時代に目撃した、自転車と自動車の衝突事故だった。
「深刻な怪我を負う人が出なかったのが幸いでした。でも、とても大きな音と周りにいた人たちの表情を今でもハッキリ覚えています。私は、数秒前に戻って、事故を防げたらという思いで頭がいっぱいでした」(三觜氏)
交通管制システムを手がける企業の中から東芝を選んだ理由は、インターンシップでの出会いだった。
「インターンシップでは、いくつかの企業にお世話になりました。中でも、東芝で出会った方々の人柄と仕事にかける思いに惹かれました。ここなら、自分の想いを形にできると確信したんです」

道路ソリューション技術第一部 管制システム技術第一担当 三觜大喜氏
そのインターンシップで三觜氏を担当したのが、現在入社9年目の石川紗綾氏だった。
石川氏も、現在高速道路事業者様向けの交通管制システムを担当し、プロジェクトを統括するリーダーとして活躍している。
「私も、社会インフラという公共性の高い仕事に携わりたいという想いを軸に就職活動をしていました」と石川氏は当時を振り返った。
首都高速道路の近くで育ち、幼い頃から高速道路のある景色に親しんでいたことも、この分野への興味を深めるきっかけとなったという。石川氏も、数ある交通管制システムを手がける企業の中から東芝を選んだ理由を次のように語る。
「東芝のインターンシップで、働く人たちの温かさに触れました。それに、プロジェクトの一連の流れに最初から最後まで関われる点も魅力的でしたね」
石川氏は、自分が担当したインターンシップに参加した三觜氏が、同じ部署に配属されたことを喜んだという。
「彼の技術の側面から交通安全に貢献したいという想いを知っていましたから。きっと大きな力になってくれるだろうと思いました」(石川氏)

道路ソリューション技術第一部 管制システム技術第三担当 石川紗綾氏
高速道路の安全で、社会を支える誇り
社会インフラに関する業務は、大規模なプロジェクトとなることが多い。また、影響を受ける人の数も数万人から数百万人となる。そんな大きな責任を背負うインフラ事業を担当する二人を支えるモチベーションとは、いったい何だろうか?
「24時間365日の稼働が求められる高速道路の交通管制システムを支えることは、人々の生活基盤を支えること。『人と、地球の、明日のために。』という東芝の経営理念を、日々の業務を通して実感しています。これが私のモチベーションと言えるのかも知れません」(三觜氏)
一方、石川氏は、大規模プロジェクトにおける関係者間の調整役としての苦労の先にある、お客様からの感謝の言葉にやりがいを感じているという。
「設計担当、営業担当、そしてお客様。それぞれの立場や要望を調整するのは、簡単なことではありません。特に、プロジェクト進行中の追加要望への対応は、スケジュールや品質に影響するため、常に最適な落としどころを探る必要があります」(石川氏)
巨大なプロジェクトゆえに、多くの人が関わっている。すべての関係者を満足させる解決策を見つけることは、至難の業なのかも知れない。しかし、それでも石川氏は、できる限り多くの人が納得できる方法を探るという。だが、調整役という立場は、往々にして縁の下の力持ちであるのも事実だ。
「以前、新しく路線が開通するプロジェクトを担当し、客先だけでなく関連メーカなど多くの関係者と調整を行う必要がありました。仕様調整などとても大変だったけれど、プロジェクトを完遂した時に、『おかげで本当に便利になった。ありがとう』と不意にお客様に言われたことがあります。もちろん、感謝されたくてやっているわけではないのですが、そのときは、この仕事をしていて本当に良かったなと、非常に嬉しく思いました」(石川氏)
彼らの仕事は、交通事故を未然に防ぎ、故障車・落下物などのトラブルによる渋滞を最小限に抑えることにもつながっている。交通管制システムは、24時間365日休みなく、安定して稼働することが当たり前であり、その達成が、脚光を浴び、人々から感謝の言葉をかけられることは少ないのかも知れない。
「非常時や緊急時にも、システムの安定稼働が求められます。GWの行楽ラッシュや、お盆や年末年始の帰省ラッシュなど、節目節目で、安定稼働を提供できたことを振り返り嬉しく思っています。そんな地味な成功の積み重ねが、大きなモチベーションにつながっているのだと思います」と石川氏は語る。
オンとオフの切り替えこそが、社会人として一番大切なこと
三觜氏、石川氏ともに、やりたかったことを仕事にできているという。だが、仕事としてやりたいことと、プライベートでやりたいことは異なり、それらをしっかり区別することが、社会人として大切だと二人は語る。
三觜氏は、大学時代にラグビーをやっていたというだけあり、現在も隆々とした体躯を維持している。これは、入社後も定期的に通っているスポーツクラブで鍛え続けている成果だろう。
石川氏の趣味は、国内外を問わない旅行だと語る。バーベキューやキャンプといった近距離のアクティビティから、2週間にわたるヨーロッパ旅行まで、行動範囲も行動力も大きい。
「大きなプロジェクトの後はたっぷりお休みを取って、長期間海外に行くことがあります。プロジェクトの合間でも、キャンプシーズンには友達と予定を合わせて、仕事も調整していきます」(石川氏)
それ以外でも、気の合う仲間や同期と飲みに行くなど、仕事とプライベートのメリハリを意識していると石川氏は付け加えた。
また、長い休みを取って旅行に行く同僚も多く、自分の仕事の調整がつけば、プライベートを優先することに遠慮する必要がないのが東芝の良いところだと口をそろえる。
社会に出て役立つことは、人との付き合い方
石川氏は、学生時代友人の紹介で米軍基地内のレストランでアルバイトをしていたという。最初は英語力を向上させたいという思いからだったが、この経験が国際感覚と共に、コミュニケーション能力を磨くことにつながったと語る。
「基地内も本国同様にチップ文化です。だから、お客様に喜んでもらえれば、たくさんチップをいただけます。食事のためだけにレストランに来たお客様でも、話をして、しっかり見て、何を求めているのか考えると期待されている以上のサービスを提供できることもあるんです。こんなところから、相手が何を求めているのか考えるというコミュニケーション術を学べたと思っています」(石川氏)

一方、三觜氏は、大学・大学院時代は研究に没頭したため、日常的にコミュニケーションの幅を広げることが難しかったという。そのため、サークル活動のラグビーやアルバイトでは、できるだけ多くの人と話をしてコミュニケーション能力の向上に努めたという。
「インターンシップで東芝に行ったとき、石川さんに『学生時代は、たくさんの人と話をしてください』と言われました。それを言われて、夢を叶えるために研究だけに没頭していた自分に気付きました。でも社会に出てから必要なことは、それだけじゃないって気付かされたんです」
三觜氏のそんな言葉を聞き、微笑みながら石川氏は語る。
「東芝は、性別に関係なく、平等にチャンスを与えてくれる場所だと感じています。一担当者として、責任と誇りを持って仕事に取り組み、お互いに着実に進んでいきたいですね」(石川氏)
それを受けて、三觜氏も強く語る。
「自動運転や電気自動車など、交通分野の技術革新は目覚ましいスピードで進んでいます。こうした変化に対応し、お客様とともに、時代に即した最先端の技術を実現し、社会に貢献していける仲間を求めています」(三觜氏)
インターンシップでの出会いをきっかけに、東芝で共に働くことになった二人。それぞれの持ち場で社会インフラを支え、未来を創造していく彼らの活躍から、今後も目が離せない。

二人も出演している東芝の新CMはこちら↓
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