南アジアにおけるサステナビリティアクションのための憲章

2020/10/15 globalreporting

南アジアにおけるサステナビリティアクションのための憲章

南アジア地域で持続可能な開発への意欲向上を目指す取り組みが、新しいサステナビリティ憲章の合意を受けて活発化している。

7月にバーチャルで開かれたGRI南アジアサミットは、ポストコロナの復興をどのようにすれば、南アジア地域におけるサステナビリティの変革を実現し、増大する経済的、社会的、環境的負担を軽減できるかに焦点を当てた。サミットの成果として、持続可能な開発目標(SDGs)を達成できるよう南アジアで10年にわたり取り組むべき緊急行動を約束する『サステナビリティの緊急課題に関する憲章(Charter on Sustainability Imperatives』の策定が進められている。

 

この憲章に署名する組織は、3つの原則を守ることに合意する。

 1.コンプライアンス:どこで事業を行う場合も、その国家および地域の関連法規をすべて遵守する。

 2.倫理とガバナンス:誠意をもって決定を下し行動を実行するなど、最高の倫理基準と公正さをもとに行動する。

 3.透明性と開示:経済的、環境的、社会的側面のパフォーマンスを公表する。

 

署名者は2年以内に、以下を含む一連の行動に取り組む。

  • サステナビリティに対する理解について、定期刊行文書またはオンラインプラットフォームで公表する。
  • 重要であると判断する特定のSDGsについて述べ、それが自らの事業とどのように関係し、戦略や計画の中にどう組み込まれているかを言明する。
  • SDGsに関連する少なくとも2つの新構想に取り組み、それがどのようなインパクトやビジネス上の利益につながるかを紹介する。

 

GRI’s South Asia Regional Hubのディレクター、Aditi Haldar氏の言葉

「南アジア地域および世界中から1,500人近くが出席したGRI初の南アジアサミットは、持続可能な開発を進め、組織にSDGsのサポートを促す方法についてのアイデアを生み出す促進剤となりました。重要なのは、この貢献が無駄にならず行動につながっていることです」

「サミットを受け、私たちはそこで生まれた勢いをこのサステナビリティ憲章に注ぎ込みました。これにより、組織は持続可能な開発をサポートする取り組みを増やすよう求められます。この憲章は、企業に私たちの共同的取り組みに参加して、より公正で持続可能な未来を南アジアにもたらすよう促すでしょう」

 

The Institute of Certified Management Accountants of Sri Lankaの会長、Lakshman R. Watawala教授の言葉

「GRI南アジアサミットはいい時期にサステナビリティの緊急課題に光を当てました。これらの課題には緊急行動が必要であり、それは憲章の中でも強調される予定です。政府機関も民間セクターも、行動計画を手に入れられるのです」

 

アジア開発銀行の主席金融セクタースペシャリスト、Arup Chatterjee氏の言葉

「南アジアの『サステナビリティの緊急課題に関する憲章』は、環境、社会、ガバナンスのリスク開示と、それを軽減するための戦略の採用に一連の共通フレームワークを使うことによって、企業やステークホルダーが自発的にESGのパフォーマンス基準の遵守、監視、検証に取り組むよう良い影響を与えるでしょう」

 

GRI南アジアの『サステナビリティの緊急課題に関する憲章』は最終決定の過程にあり、間もなく発表される。憲章の策定に貢献したグループの中核メンバーに感謝したい。

  • Mahindra & Mahindra Ltdの最高サステナビリティ責任者、Anirban Ghosh氏
  • GAIL India Ltdのゼネラルマネージャー、Arvind Namdeo氏
  • The Wakhlu Advisoryの創業者兼社長、Bharat Wakhlu氏 
  • United Nations India の民間セクタースペシャリスト、Gauri Arora氏
  • ICMAの会長、Lakshman R. Watawala氏
  • UNDP Bangladeshの民間セクターエンゲージメントスペシャリスト、Linda Germanis氏
  • JSW Steel Ltdの最高サステナビリティ責任者、Prabodha Acharya氏
  • Wipro Ltdのバイスプレジデントおよびサステナビリティと社会構想の責任者、P. S. Narayan氏
  • ITC LtdのコーポレートEHSおよびサステナビリティ担当エグゼクティブバイスプレジデント、Sanjib Bezbaroa氏
  •  

南アジアバーチャル地域サミット(The GRI South Asia Virtual Regional Summit)は、今回のパンデミックを背景に、持続可能な未来へ向けた意思決定の促進をテーマとして、7月22日から29日の期間に開催された。このサミットでは9つの対話型セッションが開かれ、12か国から53人の講演者が参加し、60か国から1,466人が出席した。

 

セッションのテーマは、経済復興におけるSDGsの役割、循環型への移行が競争力をどう高め得るか、中小企業による持続可能な実践の促進、繊維業界が直面している課題への取り組みなどであった。今回のサミットは、ビジネス、政策、市民社会、ミレニアル世代など多くのセクターやグループを代表するものとなった。

 

GRI(The Global Reporting Initiative)は、民間企業、政府機関、その他の組織が自らのインパクトを理解し伝えるのを支援する独立の国際機関である。GRIスタンダードはサステナビリティの報告に世界で最も広く用いられている。ニューデリーを拠点とするGRI South Asia Hubは、世界に8つある現地拠点の1つ。

 

この記事は3BL Blogsのglobalreportingが執筆し、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願い致します。

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