環境保護にも一役 ドローンの意外な使い方とは?

2021/01/08 

環境保護にも一役 ドローンの意外な使い方とは?

ドローン技術はこれまでにないやり方で進歩している。例えば、研究者たちは特殊なコンピューターアルゴリズムを使ってドローンを制御し始めている。さらに、進化したドローンでは、計測値を読み込める新型センサーを搭載したり、撮影データから3Dモデルを作成できる高性能カメラが内蔵され始めている。また、衝突の回避や他のドローンを検知する能力の向上、故障発生率の減少など、AIによってドローンの安全性も向上している

 

ドローン技術とその応用が進歩を遂げている分野の一つに、自然保護活動がある。以下に、3つの例を紹介する。

 

森林の環境や生態系の変化を監視するために、無人航空機(UAV:unmanned aerial vehicle)を使って森林を巡回する

英国の科学者たちは、森林の環境や生態系の変化の監視を目的として、センサーを樹木に取り付けられるドローンを開発した。この、このドローンによる研究の長期目標は、センサーネットワークを構築して、森林の生態系に関する有効性の高いデータを収集することである。

例えば、インペリアル・カレッジ・ロンドンの科学者たちは、アマゾンの熱帯雨林のような、探索が困難な場所での生物群の追跡に熱心にドローンを活用している。このように収集したデータが自然保護プロジェクトに役立つのである。この技術により、ドローンは搭載されたカメラにより誘導されて、ターゲットとして適した樹木を特定できる。ターゲットを特定後、ドローンは加熱すると形状が変わるハイテク素材を樹木に発射し、次にダーツのような針の付いたセンサーを発射する。そして、樹木に刺さった状態のセンサーが貴重な情報を収集するわけである。この技術は「クラッタ環境での無人空中センサーの配置(Unmanned Aerial Sensor Placement for Cluttered Environments)」というタイトルで、学術雑誌『IEEE Robotics and Automation Letters』に特集されている

 

カバを監視する

生態環境に応じたドローン技術の全く異なる活用例に、アフリカにいるカバの撮影にドローンを使用するというものがある。保護活動家による絶滅危惧種であるカバの個体数の監視に、ドローンが有効で手頃なツールであることが示されている。例を挙げると、ニューサウスウェールズ大学の研究では、カバの個体数の推定において、ドローンは地上での調査と同じくらい有効であるという。ドローンを使用する利点の一つは、特に遠隔地や水域において、安全な距離から監視ができることである。こうしたメリットは、科学誌『PLoS One』に掲載された「ボツワナのオカバンゴ・デルタにおける、ドローンを利用したカバ(Hippopotamus amphibius)の効果的な個体数集計と寿命」という論文の基礎になっている。

 

果樹栽培を支援する

農業経営者は、効率を高めるためにドローンを活用し始めている。その一つが果樹栽培である。農業従事者にとって、収穫高を上げ、病虫害の問題が大きくなりすぎる前に対策を講じるのにドローンが有効であることが示されている。使用例としては、「樹高や林冠量の調査」、「樹木の健康や質の監視」、「季節に合った水、栄養分、害虫、病気の管理」、「果実や木の実の生産高や収穫量の推定」、「マーケティングツールの作成(果樹園のプロモーションや、樹木や果物の販売を目的としたビデオ)」などがある。高品質画像や高解像度のスペクトルデータを取得できるドローンを使うことで、作物の成長やあらゆるリスクに対する理解が深まる

 

この記事はDigital JournalのTim Sandleが執筆し、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願い致します。

 

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