2021年に注目すべきサーバービジネスのトレンドとは?

2021/10/18 Angela Scott-Briggs

2021年に注目すべきサーバービジネスのトレンドとは?

データセンターテクノロジーには様々なトレンドがあるため、最新の要件に対応することが難しくなっている。新しくて画期的なものが次から次へと登場している。では、最新のトレンドはどのようなものだろうか。2021年になって変化していることは何だろうか。

 

サーバーの仮想化はすでに時代遅れだと考える人も多いが、2021年に入っても勢いは衰えないだろう。注目すべき重要なトレンドに、ソフトウェア定義のインフラというものがある。これはすでに一般的になっているが、今後数年間でさらに人気が高まっていくものと思われる。

 

ここからは、2021年のサーバービジネスおよび仮想化のビジネスのトレンドを考える上で注目すべき傾向を紹介する。

1) 企業はハイブリッドなクラウドインフラを好む

2020年にハイブリッドクラウドテクノロジーを採用した企業の数は右肩上がりに増え、2021年以降も採用予定の企業数はさらに増えていくだろう。とりわけ、企業は俊敏性や機動性の向上を目的としてハイブリッドクラウドテクノロジーを導入している。

複数のサービス(コンピューティング、ストレージ、ネットワーク、データサービス)を単一のパッケージの形で提供する、クラウドプロバイダーの提案は企業にとって魅力的だ。また、この形態によりハイブリッドクラウドテクノロジーはIT運用の要件として、その位置を確固たるものになった。

完全ハイブリッド型のクラウドインフラへの移行、つまりAmazon Web Services(AWS)などのパブリッククラウドプロバイダーを利用するだけではなく、プライベートクラウドと併用したり、パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせて実装したりするインフラは、多くの組織にとって次に目指すべき理にかなったステップとなる。

2) ベアメタルサーバー(ベアメタルインフラ)が人気を博す

低コストの商用ベアメタルサーバーは2021年後半から着実に人気が高まっているが、ウェブホスティング、ホスティング、およびクラウドコンピューティングの各セクターにおいて、最強のマーケットポジションを確立するだろう。

 

仮想サーバーは従来のサーバーよりも複雑になる可能性が高いため、専用のベアメタルサーバーはオペレーションが容易であるという点で仮想化サーバーよりも大きなメリットがある。

 

また、単一のサーバーをインストールし、エンドクライアント向けにオンデマンドで仮想マシンに作業をロードする一部のプライベートクラウドの提供企業にとっても、ベアメタルクラウドサーバーの利用にはメリットがあるということがわかっている。

3) サーバーの仮想化が主流になると予想

多くの企業は、パンデミックやリモートワークの普及、およびクラウドコンピューティングを通じて、サーバーの仮想化を必要としていることに気づいた。仮想化、クラウド、および従来のコンピューティングソリューションを統合するハイブリッドアプローチを採用することは、ほとんどの企業にとってもはや普通のことである。

 

Hyper-VやVMwareのような独自のソリューション、OpenStackのようなオープンスタンダードをベースとしたソリューション、もしくはKVM、コンテナ、Googleのクラウドネイティブ・アプリケーションエンジンなどさまざまなアプローチがあるが、そのいずれもかなりの勢いがあり、今後も成長を遂げる余地がある。この分野では、HPE、IBM、Cisco、Dell、Oracle、HP、Microsoft、Red Hat、VMwareといった各企業がいずれも強力な立場にある。

4) サーバーおよびシステムにおいて、高度なセキュリティが急速に成長している

リモートワーカーが増加の一途をたどるにつれ、企業がサイバー攻撃によるダメージを受けるリスクも高まっている。現代の企業には様々な働き方をするリモートワーカーを抱えており、彼らがリモートでデバイスを使用するに従って、セキュリティの問題に対して脆弱となる。

これはサーバープロバイダーにとって重要な懸念事項であり、ほとんどのプロバイダーがセキュリティ対策やセキュリティ関連製品への投資を続けている。2021年に新たに登場するサイバーセキュリティの最新トレンドには、以下のようなものがある。

  • 拡張検出および応答(XDR: Extended Detection and Response)
  • セキュアアクセス・サービスエッジ(SASE: Secure Access Service Edge)
  • 特別買収目的会社(SPAC: Special Purpose Acquisition Company)
  • ゼロトラスト・プラットフォーム(Zero Trust Platforms)
  • ファイルレス・フレームワーク(Fileless Frameworks)

5) エッジコンピューティングが徐々に表舞台に

アプリケーションがアクセス、処理、配信を行う現場の近くにデバイスを配置するというエッジコンピューティングでは、以前は必要なかった新しい種類の機能が必要になっている。エッジコンピューティングは、ローカルでのコンピューティングノード、エッジゲートウェイ、またはその他のコンピューティング要素が、データソースの近くで計算集約型のアクティビティを処理するように設定されているコンピューティングである。これは2021年を通じて大幅に増加し、2022年には主流となっているものと思われる。

 

エッジコンピューティングが活用されるマーケットとしては、サプライチェーンや小売などの業種が考えられ、エッジによってアプリケーションベンダーやシステムインテグレーターに新しいビジネスモデルおよび収益源がもたらされる。

 

エッジコンピューティングという観点から、最もエッジノードであると考えられるデバイスは、センサーや電子ログなど、低消費電力で低コストのIoTデバイスである。エッジコンピューティングのベンダーやサービスプロバイダーは、エッジネットワークにサービスを提供するにあたり、システム統合、相互運用性、規格のサポート、およびベンダー能力に対する確約に根ざしたサービス提供を目指すだろう。

 

この記事はTechBullionのAngela Scott-Briggsが執筆し、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願い致します。

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