ともに生み出し、成長しよう。ポジティブな変化をもたらすために~理念ストーリー We are Toshiba~

2022/10/07 Toshiba Clip編集部

この記事の要点は...

  • 東芝の半導体業界のセールス&マーケティング・エンジニアとしてキャリアをスタートし、成長し続けてきた
  • 複雑で予測不可能な社会で、東芝の価値観の一つである「ともに生み出す」が、チームがより良い解決策を生み出すのに重要
  • ポジティブなエネルギーは一緒に働く人に伝播し、組織全体の生産性を向上させる
ともに生み出し、成長しよう。ポジティブな変化をもたらすために~理念ストーリー We are Toshiba~

世界の様々なフィールドで、理念を体現している東芝の従業員。取り組む仕事や場所は変わっても、共通して持っている理念は変わらない。今回は、シンガポールで半導体プロジェクトに従事するValerie Chin氏に、彼女の仕事と、彼女が大切にしている東芝の理念との関係について聞いてみた。

 

東芝エレクトロニクス・アジア社 シニア・セールス&マーケティング・エンジニア Valerie Chin氏

東芝エレクトロニクス・アジア社 シニア・セールス&マーケティング・エンジニア Valerie Chin氏

ではまず始めに、自己紹介をお願いします。

はい。私が半導体業界に足を踏み入れたのは2005年。品質に関わるエンジニアリングや、故障要因の解析を担当し、電子機器、製品、システムが決められた性能基準を満たしているかを検証していました。

 

シンガポールが地域における半導体産業の中核だったので、そのまま半導体業界にとどまりたいと思っていました。一方、エンジニア以外のスキルも伸ばしたいとも考えていました。そこで、定時制の大学で学位を取得後、セールス&マーケティング・エンジニアとして東芝に入社しました。

 

東芝では、新しいビジネスチャンスを探り、半導体の新たな収益源を作ること、また、お客様への販売をサポートしています。製品開発チームと密に連携しながらお客様のニーズを把握し、新製品に求められる仕様を明確にします。そして、製品をご提供するまでの工程を作成しています。エンジニアリングに従事してきた私にとって、自分の強みを生かすことができています。

 

東芝に入社して約10年、世界最大の半導体企業の一員であることを誇りに思います。

1日の仕事の流れを教えてください。

朝はメールを確認してお客様へ返信するとともに、注文や販売のデータ、在庫を確認するところから始まります。時には、マーケティングや企画チームと連絡を取り、生産変更などに伴うお客様の新たな納品依頼に対応することもあります。

 

特に重要なことがなければ、毎週行われるお客様との電話応対に備えます。その際、社内の複数の部署とやり取りをしたり、グローバルサポートチームと意見交換をしたりと、お客様の抱えている課題をどう解決するか考えます。マーケティングやプロモーションの観点で、話が盛り上がりますね。

 

電話するValerie Chin氏

入社して10年近く経ちますね。モチベーションの源は何ですか?

私のモチベーションは3つ。

 

まず、会社やお客様から評価されることです。そのおかげで、自分の存在価値を感じることができ、さらに良い仕事をしようと思えます。

 

第二に、常に新しい技術や知識を身につけ、業界や自分自身について新しく学ぶ機会があることです。製品需要や技術が日々刻々と変化し、常に新しい課題に直面するこの業界に身を置いているからこそのチャンスと言えるでしょう。

 

またセールス&マーケティング・エンジニアという役割を通じて、技術のことだけでなくビジネスについても理解を深めることができています。様々な課題に直面することで、マネジメント、カスタマーサービス、交渉、相手の気持ちを動かすこと、そしてコミュニケーションといったスキルが身につき、仕事ではもちろん、個人としても成長できています。困難な状況に直面することで、クリティカルにものごとを捉える思考や、問題解決能力が向上しています。

 

そして最も大切なのは、才能豊かなチームメンバーと一緒に働けることです。私にとって彼女、彼らは家族のようなもので、ともに議論し、過ごす時間はかけがえのないものです。

 

オンライン会議を行うValerie Chin氏

東芝グループ理念体系の中で、あなたが最も心に響くものは何ですか?

「ともに生み出す」です。

 

チームのメンバーは、スキル、知識、経験などが、一人ひとり異なります。この多様性があるからこそ、多くのアイデアや新しい視点が生まれ、より良い解決策を導き出すことができるのです。

 

「ともに生み出す」を体現した最近の出来事をお話しさせてください。新型コロナウイルスが大流行したとき、空港が閉鎖されため製品を配送ができなくなりました。その結果、長期的にお付き合いしているお客様にお届けすることができなくなりました。

 

そこで、製品マーケティング、製造企画、物流の各チームがすぐに集まり、サプライチェーンのプロセスを見直し、他の配送手段を検討しました。社内での徹底的な議論とお客様との相談の結果、柔軟性を確保しながらリードタイムを短縮し、同時にコストも削減できる新しい物流ルートを設定できました。 その結果、お客様は、私たちの製品を納期通りに受け取り、生産を継続することができるようになったのです。

 

これは、各チームがそれぞれの強みを最大限に発揮し、東芝グループの価値観である「ともに生み出す」を体現したからこそ得られた結果です。力を合わせてできるものは、当然ながら一人では到達し得ないものです。私は、いつもこの価値観がもつ威力に感動させられます。

 

東芝グループ理念体系の価値観「ともに生み出す」のポスター前に立つValerie Chin氏

東芝グループの存在意義は「新しい未来を始動させる」です。あなたの仕事は、それにどのように貢献していますか?

コロナ禍において、私たちの働き方や普段の生活は大きく変わりました。それによって、ノートパソコン、ゲーム機、スマートフォンなどの電子機器向けの半導体のサプライチェーンに、大きな変化が求められています。また、自動化、通信ネットワークなどの技術の進展に伴い、半導体製品の需要は今後も増加することが予想されます。

 

このように、ますます複雑化し、難易度が上がる状況を踏まえ、「新しい未来を始動させる」という東芝の存在意義のもと、セールス&マーケティングの役割はこれまで以上に重要になっています。お客様のニーズを引き出し、市場の機会を探るために、密にお客様と対話を深めていくことや、製品開発チームと協力することで、私たちはイノベーションを起こし、能力を拡大し、より良い世界のために新しいソリューションを生み出すことができます。これは、共創によってしか生まれません。

 

また、私はどんな状況でも前向きに取り組むことで、自身の生活や仕事にポジティブな変化を起こせると思っています。このことを私の周りの人たちに伝えていくことで、職場に良い影響を与えていくことも、私の使命の一つです。仕事に対して前向きな気持になり、エネルギーと生産性が向上し、より良い意思決定ができるような環境を創り出すのです。最終的には、それが会社にとって実りあるものになるはずです。

あなたの仕事は、どのように社会に貢献していると思いますか?

半導体は目立たず見過ごされがちですが、都市から農村に至るまで、私たちの生活や仕事のあり方を変えてきました。半導体は、現代のコンピューティング機能のもとになっているものだからです。

 

人と人とのつながりが増え、医療、交通、エネルギー、ロボットなど、日常生活で使われるさまざまなアプリケーションの進歩に貢献する産業に身を置いていることに、大きな誇りとやりがいを感じています。

 

私たちが毎日使っている電子機器を目にすると、私たちがこれまで取り組んできた技術が活用されていることを目の当たりにできるのです。

東芝の仲間にエールをお願いします。

会社にとって、あなたたちは宝物です。変化をどんどん受け入れていきましょう。職場に対してポジティブな変化をもたらすことで、私たち自身や仕事により良い影響があることをあなた自身が、体現していってください。

 

東芝グループ理念体系

Related Contents