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『AI企業』50周年のその先へ ~東芝が目指すAIとは~


『AI企業』50周年のその先へ ~東芝が目指すAIとは~

この記事の要点は…
実はAIの老舗、東芝

50年前にもあった?AI技術

AIが実現する未来とは

「東芝って実はAIの老舗なんです」

初の有人宇宙飛行が実現した1960年代。世界初の郵便区分機が東芝によって日本で開発されたのは、1967年のことだった。手書きの郵便番号を自動で読み取り、1秒間に6通もの郵便物を仕分けするこの機械は、当時の人手での郵便仕分け作業を大幅にスピードアップさせた。

それを可能にしたのは、高度なOCR(光学文字認識)技術だ。手書きの文字は印刷された文字のように整然としたものではない。つぶれているもの、かすれたものも含め、正確に文字を読み取る必要があった。
当時、東芝が研究を進めた文字認識技術は、現在、さまざまな場面で実用化されつつあるAI技術の草分けの一つともいえるもの。そういった意味で、東芝は今年、AI企業として50周年を迎えたのだ。

対話ロボットだけがAIなのか

映画にしばしば「人と対話して、質問や要求に応えてくれるロボット」の姿で登場するAIは、「AI=対話システム」という固定観念を生んだ。そもそもAIとは何なのか。

AIの定義は研究者によって異なっており、「人工的につくられた人間のような知能、ないしはそれをつくる技術(東京大学 松尾豊准教授)」「『知能を持つメカ』ないしは『心を持つメカ』(京都大学 西田豊明教授)」などと説明される。(※)しかし、この「知能」の定義はさまざまだ。

アメリカ心理学会では、「知能とは、学習する能力、学習によって得た知識や技能を新しい場面で利用する能力であり、その得た知識により選択的適応をすること」と定義している。

前述の定義に基づけば、文字や音声、画像などを認識するシステムも、対話ロボット同様、それぞれの世界の中で多くのパターンを学習して状況に適応した処理をしており、その意味でAIといえる。
すなわち、「人間の知能と同様のことを機械やコンピューターで実現すること」に必要な、音声認識や画像認識などの基礎技術もAIと呼ぶことができるだろう。

東芝が50年前に開発したOCR技術を用いて郵便物に書かれた手書きの文字が「3」か「5」かを判断し、郵便番号に応じて仕分けする技術は今で言うAI技術だった。

1950年代後半から開発が始まり、1960年代まで第一次ブーム、1980年代には第二次ブームが訪れたAI研究は、現在、第三次ブームの真っただ中である。


ビッグデータからAIが自ら知識を獲得する「機械学習」の実用化と、知識を定義する要素をAIが自ら習得する「ディープラーニング」という二つの革新的な技術によって飛躍的な進化を遂げたAI。

それぞれのブームの間には「AI冬の時代」と呼ばれる、AI研究が下火になった時期もあったが、東芝は文脈によって最適な変換候補を予測する、かな漢字変換日本語ワードプロセッサ(1978年)や音声合成エンジン搭載カーナビ(1998年)など、次々に成果を発表。

その創成期から現在まで、音声認識、画像認識、音声合成、翻訳、対話、意図理解などの分野で、AI技術を地道に醸成してきたのだ


東芝のAI研究開発の変遷

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東芝のAI研究開発の変遷

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