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デザイン思考×SDGs 驚きのビジネス活用術!


デザイン思考×SDGs 驚きのビジネス活用術!

この記事の要点は…

社会課題や経営課題を解決する「デザイン思考」とは?

共創・協働が「デザイン思考」のカギ!

SDGsを切り口にデザイン思考で新時代を切り開く!

ビジネスのキーワードとして耳にする機会が増えているSDGs(※)。だが、まだまだ自分ゴトとして捉えるのが難しいビジネスパーソンも少なくないだろう。

※国連が定めた持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)

それもそのはず。SDGsは2030年までに世界が一丸となって取り組む目標であり、そのロードマップは遠大だからだ。

しかし、考え方次第では、SDGsを目の前のビジネスに取り入れることは十分に可能である。SDGsを「デザイン思考」とマッチングさせ、自分ゴト化するヒントを提案するのは、東芝デザインセンター、センター長の湯嶋彰氏だ。

デザイン思考って?

「デザイン思考」とは、デザイナーの課題解決の思考パターンを、誰もが使える方法にしたもの。社会課題や経営課題の解決への適用が期待されている。

「一口にデザイン思考といっても、その手法は様々です。今回、水素エネルギーを例に『ストーリーテリング』という手法をご紹介しましょう。

クリーンエネルギーとして注目される水素ですが、身近に感じられない方も多いはず。その要因の一つには、水素を使う意義や有効性を社会に真に理解・賛同してもらえていないことが挙げられます」(湯嶋氏)

株式会社東芝 デザインセンター センター長 湯嶋彰氏

株式会社東芝 デザインセンター センター長 湯嶋彰氏

東芝では、発生させた水素をためて必要なときに使用する自立型水素エネルギー供給システム「H2One™」を提供している。H2One™の特長にストーリーテリングを掛け合わせると、どのように水素エネルギーの普及を図ることができるのだろうか。

自立型水素エネルギーシステムH2One™

自立型水素エネルギーシステム「H2One™」

「ストーリーテリングとは、ストーリーによって真の価値を具現化し伝える手法。この手法では、そのストーリーを効果的に伝播させるための媒体なども考えることが重要です

水素であれば、自治体や一般の人々に身近に感じてもらうことが課題。そこで私たちは、多くの人が行き交う場所にH2One™が設置されたことを想定したストーリーを描き、検討を深めました。そして、H2One™をJR南武線溝ノ口駅構内の利用者から見えるところに、あえて置くことを提案したのです」(湯嶋氏)

JR南武線溝ノ口駅構内のH2One™

JR南武線溝ノ口駅構内のH2One™

通常、インフラ設備である電源装置などは見えないところに置く。だが、H2One™それ自体を媒体にすることで、通りかかる人々に水素エネルギーの将来性を訴えることができれば、間違いなく水素エネルギーの意義を社会に理解してもらえる。

また、“見せる”インフラ設備であることから、H2One™は意匠にもこだわった。

「水素はエネルギーの未来。それを示すには無骨な箱であってはいけません。そこでH2One™はエネルギーの未来を感じさせるクリーンなイメージで、なおかつ未来を担う子どもたちにとってのエネルギーの象徴となるべく、子どもでも描けるシンプルでアイコニックなデザインにしました」(湯嶋氏)

H2One™のデザイン画

H2One™のデザイン画

デザイン思考を用いて、様々な課題に取り組んできた東芝デザインセンター。その中で近年、デザイン思考を用いる際に役立てているのがSDGsだ。その背景には、SDGsが持つ、デザイン思考と親和性の高い、ある特長があった。

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