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物流現場の人手不足を救え! 画像認識する「自動荷降ろしロボット」が大活躍


物流現場の人手不足を救え! 画像認識する「自動荷降ろしロボット」が大活躍

この記事の要点は…

EC市場の拡大により、物流現場は慢性的な人手不足に悩まされている

そこで、画像認識技術を活用した「自動荷降ろしロボット」が新登場

事前登録不要で多種多様な積荷に対応でき、今後も幅広い展開が期待される

ビールやミネラルウォーターの出荷が激増する夏。消費者が喉を潤す心地よさを堪能する一方で、飲料など重量物の取り扱いが増える物流の現場は繁忙期を迎える。慢性的な人手不足に悩む現場は、さらなるキャパオーバーに直面するからだ。

物流は経済の大動脈であり、労働力の確保は喫緊の課題。そこで、ロボティクスの技術を駆使して解決に乗り出したのが、東芝の「自動荷降ろしロボット」だ
百聞は一見に如かず。先ずはこちらの動画をご覧いただきたい。

この動画は2018年8月29日に公開されたものです。
自動荷降ろしロボットとは?

画像認識技術により事前登録不要で稼働を実現

「そもそも物流の拠点は配送の便が良い高速道路のインターチェンジ付近などに置かれることが多く、公共交通機関でのアクセスは不便で人手を集めることは大変です。また、工場や倉庫からトラックで届いた重い荷物を、配送先ごとに荷分けする作業は重労働なので、定着率が上がらず雇用確保に苦労している現場は少なくありません。そうした現場の声を受けて自動荷降ろしロボットの開発をスタートしたのが、今からおよそ3年前になります」

そう語るのは、東芝インフラシステムズ株式会社のロボティクス・画像セキュリティ事業責任者の柚井英人(ゆい・ひでと)氏だ。

東芝インフラシステムズ株式会社 セキュリティ・自動化システム事業部 ロボティクス・画像セキュリティ事業責任者 柚井英人氏

東芝インフラシステムズ株式会社 セキュリティ・自動化システム事業部 ロボティクス・画像セキュリティ事業責任者 柚井英人氏

「大きな特長としては、30キロまでの重量荷物を確実に取り扱えること。また、サイズが幅2.2m×奥行3.4m×高さ2.7mという省スペース設計で既存の設備に後付けで設置しやすく、人と隣り合わせでも安全に稼働するよう配慮されている。特筆すべきは、荷物の状態を自動認識し取り扱うティーチレス(※1)性を実現したこと。これにより、毎分8箱以上のペースで24時間荷降ろしすることができ、作業従事者の負担軽減につながります。画像認識技術を取り入れているのは、物流の現場では比較的珍しいと言えるでしょう」(柚井氏)

※1:人間が、あらかじめロボットに荷物の特徴を教える(ティーチ)必要が無いこと。

製品の全体構成図

製品の全体構成図

パレットに積まれた段ボール箱などの荷物は、整然としたブロック積みや互い違いなレンガ積み、また、規則性なくバラバラに積載されているケースなど様々。従来は一段ごとの荷物の形状を事前に登録しなければ対象物を検知できなかったが、東芝のロボットは独自のカメラとセンサーを組み合わせ、レーダーの反射速度で距離を測るなど、自動で荷物の状態を認識し取り扱えるようになった。

多彩な積み方も認識可能

多彩な積み方も認識可能

「箱と箱の隙間と、上面のふたの合わせ部分の違いを的確に見極めることで、積み方がバラバラだったり、デザインが異なる荷物が段ごとに混載されていても、自動で対応できる仕様になっています」(柚井氏)

荷物が密着していても、一つ一つの荷物として認識可能

荷物が密着していても、一つ一つの荷物として認識可能

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