東芝のデジタル技術で、ワクワクする未来を始動させたい ~理念ストーリー We are Toshiba~

2020/09/02 Toshiba Clip編集部

この記事の要点は...

  • システムのプラットフォーム設計者としての想い
  • 理念とビジョンに込めた、ありたい東芝の姿
  • 大事なのは技術を使って「人と、地球の、明日のために。」貢献すること
東芝のデジタル技術で、ワクワクする未来を始動させたい ~理念ストーリー We are Toshiba~

企業が掲げる理念を体現するということはどういうことなのだろうか。東芝グループの経営理念や存在意義、大切にしたい価値観を現場で実践し、東芝ブランドを育む社員一人ひとりが抱く想いに迫る。今回は、東芝グループ理念策定メンバーの1人であり、システムのプラットフォーム設計部門のマネージャーとして働く深瀬氏にインタビューした。

「人と、地球の、明日のために。」なる仕事がしたい

——現在、どんな仕事をしているのですか?
官公庁から民間企業まで、様々なお客様のシステムのプラットフォーム(土台)を設計構築する仕事です。アプリケーションを動かすために必要なミドルウェア、サーバ、ネットワーク、ストレージなどを選定し、システム構成を設計して構築する際の技術的な取りまとめを担当しており、さらにその運用を行っています。いわば家を建てるときに水道やガスなどのインフラを敷くような仕事ですね。

 

——そもそも東芝を志望した理由は何ですか。
子どものころから地球環境に興味があり、大学では地球環境物理学を専攻しました。ゼミで書いた修士論文のテーマは、海洋と大気の連動した変動のメカニズムの分析です。就職活動で色々な会社を検討する中で東芝に出会い、「人と、地球の、明日のために。」という経営理念にとても魅力を感じて入社を決めました。「この会社なら自分が目指す方向と合っている」と思ったのです。
入社してからの仕事は、地球環境と直接結びつくものではありませんでしたが、自分が担当するシステムプラットフォームをもとに、アプリケーションが組み上がり、サービスの形で、たくさんの人や社会の役に立っているという点では、「人と、地球の、明日のために。」なる仕事をしているという手応えを感じています。

 

東芝デジタルソリューションズ株式会社 ICTソリューション事業部 マネージドサービス第一部 サイトリライアビリティエンジニアリング第三担当 深瀬 若菜氏(その1)

東芝デジタルソリューションズ株式会社 ICTソリューション事業部
マネージドサービス第一部 サイトリライアビリティエンジニアリング第三担当 深瀬 若菜氏

「思いやり」と「ゴールを見失わないこと」

——仕事をする中で、大変だと感じるのはどんなときですか。
入社したころは、システム分野に関する経験や基礎が既にある同期が多い中、自分にとっては全く新しい分野だったので、ゼロからどころかマイナス地点からのスタートでした。そのため、まずは基礎知識を身につけて同期に追いつくために必死で勉強しました。幸いにも周りにいる優秀な先輩たちから仕事の基本を叩き込んでもらったお陰で、何とかやってこられたと思っています。
また、実際にシステムを担当するようになると、様々な部門の人と連携する必要がありました。その過程で意見がぶつかり、お互いに譲れない状態に陥って、一歩も前に進めなくなることもありました。そんなとき、ある先輩から「大事なのは思いやりだよね」と言われたことが今でも印象に残っています。
それぞれの人が抱える事情を、相手の立場に立って考えてみることは、自分の気持ちに余裕がなくなると、なかなかできなくなります。そんなとき、「思いやり」という言葉は奥が深いなと思いました。
もう一つ心掛けていることは、「ゴールを見失わないようにすること」です。ここで言うゴールとは、お客様に喜ばれる、より良いシステムを提供するということ。ゴールに向かう上での意見のぶつかり合いはむしろ必要だと思っています。

 

——仕事をする上で大切にしていることは何ですか。
先ほどの話と関連しますが、相手の立場に立って設計をすることです。そのサービスを使う人や、運営する人がどうすれば使いやすくなるかをイメージした上で設計することが大事だと思っています。一緒に仕事をする仲間やお客様から、「この設計にして良かったね」と言ってもらえるとやはり嬉しいし、そういう言葉をもらえるように、モノを作っていければなと思います。
また、「まずはやってみること」という精神も大事にしています。これまで使っていなかったシステムでも、まずは導入してみて使いやすさなど試していきながら改善していくと、本当に必要だったものや課題が浮き彫りになってきます。新型コロナウイルスの影響による働き方の変化もまさにそうです。東芝グループも在宅勤務をはじめ、新しい働き方を導入していますが、今の状況は新しく一歩踏み出す良い機会でもあると思っています。ちょっと変わるだけでも、最初は違和感があるものが、しばらくすると「新しい当たり前」になったりするところに面白みがあると思っています。

 

東芝デジタルソリューションズ株式会社 ICTソリューション事業部 マネージドサービス第一部 サイトリライアビリティエンジニアリング第三担当 深瀬 若菜氏(その2)

大事なのは技術を使って何を実現するか

——東芝グループが、不正会計や経営危機など厳しい状況にある中、グループの理念体系を見直すプロジェクトメンバーに選ばれたときは、どんな気持ちでしたか。
当時は不正会計問題などで東芝が社会の厳しい批判を受けていた時期でした。しかし、集まったメンバーはみんな前向きで、東芝の力を信じる熱い心を持っていました。この人たちがいる限り、東芝には再び立ち上がる力があると信じることができました。
これまで東芝は技術の会社だと言われることが多く、それはとても誇らしいことなのです。しかし私は、技術はあくまで道具であり、それを使って何を実現するのか、どんな社会を目指すのかまで考えることが大事なのではないかと感じていました。集まったメンバーたちと話をしてみると、みな同じ考えを持っていて、「人と、地球の、明日のために。」ある技術だよね、ということを、メンバー全員が共通認識として持っていたのがとても嬉しかったです。どんなに素晴らしい技術があっても、それだけでは人や社会の役に立ちませんから。

 

——経営理念とともに大切に思っている東芝グループ理念体系の言葉はありますか。
「未来を思い描く」という「私たちの価値観」の言葉です。デジタルという道具を使って、どんな未来を創り上げていくのかを想像することが大事だと思っています。加えて、理念体系の中でとても好きなのが「私たちの存在意義」である「新しい未来を始動させる。」という言葉です。東芝の力で、ワクワクするような自分たちの未来をつくりたいという気持ちが込められているところがすごく好きです。私自身も、ワクワクしながら仕事をしたいと思っています。
システム構築という一つの目標に向かってみんなで知恵を出し合いながら解決策を探り、その結果、パズルがはまるように全体がうまく組み上がり、それをお客様に引き渡して喜んでいただけたとき、この仕事に大きなやりがいと楽しさ、嬉しさを感じます。

 

——深瀬さんは東芝理念体系の策定メンバーであると同時に、TDSLのビジョン策定と浸透活動にも参画されていますね。
東芝グループ理念体系が策定され、それを受けて自分の所属する東芝デジタルソリューションズ(以下TDSL)では、これから10年後にどんな会社にしていきたいかということを中心に話し合いました。そこで出てきたのが、やはり「人と、地球の、明日のために。」なる価値を見出していく会社でありたいということ。それをデジタルで体現したいという想いから生まれたのが、「やさしく、あたたかなデジタルで社会を豊かにする」というTDSLのビジョンです。人とデジタル技術が協調し、デジタルの力で、人や社会、地球の未来のための豊かさを実現していくことを目指しています。

 

ビジョンの案を固めた集中検討会にて

ビジョンの案を固めた集中検討会にて ※撮影は2018年10月

——最後に、東芝の魅力を教えてください。
まず、「フレキシブルに働ける環境が整っていること」です。私には子どもがいますが、現在はフルタイムで働いています。もちろん、子どもとの時間を多く持つために、短時間勤務をするという選択もできます。私は以前から「性別や子どもの有無などに関係なく、やりたい仕事をやれるべき」と思っていましたが、それができる環境がここにはあります。そして、何と言っても東芝の魅力は「人」だと思います。TDSLをはじめグループのあちこちに優秀な人がたくさんいて、コアな技術を語れる人、コミュニケーション能力に秀でた人、やったことがないことでも実現する力がある人など、多才な人がそろっています。私自身、そのような人たちにたくさん助けてもらいましたし、大きな可能性を感じます。そんな東芝グループのメンバーと、これからもっともっとワクワクするような未来を始動させていきたいです。

 

東芝デジタルソリューションズ株式会社 ICTソリューション事業部 マネージドサービス第一部 サイトリライアビリティエンジニアリング第三担当 深瀬 若菜氏(その3)

東芝グループ経営理念体系(主文)

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