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世の中にまだない製品を クラウドファンディングから生まれた新しいモノづくり


世の中にまだない製品を クラウドファンディングから生まれた新しいモノづくり

この記事の要点は…
東芝初のクラウドファンディング

開発の土壌になったのは「Toshiba Startup」

既存商品「FlashAir™」を使った新しいモノづくり

ネット上で製品、サービスのアイデアをプレゼンし、支援者から小口の出資を募るクラウドファンディング。身軽なベンチャー、個人の資金調達手段として定着した感がある。このほど東芝もクラウドファンディングを利用し、「TISPY(ティスピー)」を企画した。フットワーク軽く開発し、小ロットで市場に投入する―新しいモノづくりのかたちが、そこにある。

まず、「TISPY」について説明しておこう。「TISPY」とは無線LAN搭載SDメモリカード「FlashAir™」を用いた学習型のアルコールガジェット。呼気アルコール濃度を測定するアルコールセンサーとSDメモリカードを組み合わせた設計で、お酒を飲んでいる時でも、気軽に呼気中のアルコール濃度を測定できる仕様だ。

ユーザーの飲みっぷりによっては、「今日はペースが速いよ」「そろそろ水を飲んだ方が良いよ」など、有機ELディスプレイ、LED、ブザーなどで、深酒を回避するようにそっとたしなめてくれる。

TISPY

測定データを蓄積していくことで、ユーザーの飲酒ペースを学習し、よりパーソナライズされたアドバイスをくれるようにも。翌日にダメージが残り、ビジネスやプライベートに及ぶであろう悪影響もスマートに回避。大人の振る舞いを手助けしてくれるお役立ちガジェットといえるだろう。

TYSPYがあればスマートにお酒を飲める

企画・開発に携わった東芝メモリ事業部の米澤遼氏によると、「TISPY」の原型は米澤氏が自作した電子工作ガジェット「酔ったー(よったー)」。こちらもFlashAir™とアルコールセンサーを組み合わせたもので、呼気からアルコール値を検出。その値をベースに「酔った」などのつぶやきをTwitterに自動投稿する仕組みだ。

「TISPY」の開発機と、企画のきっかけとなった同人誌

「TISPY」の開発機と、企画のきっかけとなった同人誌

基板作りを趣味にイベント、同人誌などで活動していた米澤氏だが、FlashAir™を起用した「酔ったー」はビジネスでの展開も視野に入れていたという。

私が注力していたのはFlashAir™の新たな活用方法の創出です。FlashAir™はSDメモリカードに無線LANの機能が入っているものですが、デジカメで撮ったデータをパソコンなどに自動送信したり、SNSにシェアしたり、といった使用がほとんど。

しかし、カメラだけでは市場が限定されてしまいます。何か別の形で活用してもらい、販路を広げることはできないのか―? 模索している時に、社内の新規事業公募制度『Toshiba Startup』を目にし、『酔ったー』を応募してみたのです」(米澤氏)

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