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被疑者の顔と逃走経路を瞬時に特定 ビッグデータを高速照合する技術


被疑者の顔と逃走経路を瞬時に特定 ビッグデータを高速照合する技術

この記事の要点は…
従来の50倍の速度!高速照合技術を開発

ディープラーニングや人工知能との融合も

防犯カメラと組み合わせ「もう逃がさない」

マンションのエントランスやコンビニエンスストア、あるいは繁華街など、日常生活の中で防犯カメラを見かけることが珍しくなくなった昨今。これらが犯罪防止のために一役買っているのは言わずもがなで、テクノロジーの発展は我々の生活に間違いなく安心感を与えてくれているはずだ。

しかし、画像や映像の収集が進めば、蓄積されるデータの大容量化がひとつのネックになるのもまた事実。データが膨大になるほど、それを処理するシステムにも進化が求められる。何千人、何万人分というデータを取り込むことができても、それをスピーディーかつ正確に分析する技術が確立されなければ、宝の持ち腐れとなってしまう。

そこで注目を集めているのが、東芝が発表した、大規模なメディアデータを「高速照合」する処理技術だ。さまざまな分野でビッグデータの利活用が推進される中、従来の約50倍という高速処理を実現。顔画像データであれば、1000万人分のデータから特定の人物をわずか0.008秒で抽出することができる。おまけに、顔認識精度は実に98%以上という高精度なのだ。

本技術を活用し、被疑者を追跡・関係者の行方まで芋づる式につきとめる様子(1分20秒)
この動画は2016年5月26日に公開されたものです。

例えばある事件の捜査に本技術を適用するとする。ターゲットである被疑者が特定されたら、周辺の監視映像から類似する顔画像を瞬時にサーチ。この際、古い時間帯のものは赤、新しいものは緑で色分けされるなど、ターゲットの移動経路と予想される現在地に至るまで、おおよその動きまでが同時に把握できる。

さらにターゲットと一緒に行動する人物の移動経路から、たとえば共犯者と思われる人物が別地点から合流してきたなどということまで、瞬時に視覚化できるため、捜査員の初動判断につなげることも可能。駅や空港など、膨大な人数が行き交うスポットでも、犯罪者が人混みに紛れることを許さない。

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