loading
TOP > エネルギー > 日本が停電に強いのはなぜ? 意外と知らない電力供給のカラクリ

日本が停電に強いのはなぜ? 意外と知らない電力供給のカラクリ


日本が停電に強いのはなぜ? 意外と知らない電力供給のカラクリ

この記事の要点は…

災害大国日本が、停電などのトラブルに強い訳とは?

発電から送電、配電に至るまでの高い技術とノウハウがある。

1つの電力会社が発電から配電までを手掛ける日本スタイルとは?

台風もくれば地震もある。多くの災害に直面する日本列島では、時に生活インフラに直接的な影響を受けることが珍しくない。先の東日本大震災では、震源地から離れた首都圏においても多くの世帯が停電を経験したことは記憶に新しいだろう。

しかし、一昔前と比べれば、停電を起こす機会は格段に減っているように思えるし、停電したとしても迅速に復旧されるイメージが強い。ここには技術面の進化もさることながら、上流から下流まで、電気の流れの随所に日本独自の工夫が凝らされている。

発電所からスタートする電気の旅の流れ

電気が水力や火力などさまざまな手法で生み出されているのは周知の通りだが、発電された電気がどのようにして我々の手元に届いているのかを説明できる人はそう多くないだろう。

電気供給の流れ

各種の手法で発電された電気は、その時点ではまだ、20kV(キロボルト)以下程度の小さな電圧に過ぎない。発電による電力のロスを抑え、送電効率を上げるための工夫として、送電時に変圧器で275kV~500kVの超高電圧に昇圧し、その大きな電力は、変電所(変圧器)を経由して、適宜、電圧を下げていく。こうした流れを経て、初めて工場や家庭などで使えるようになるのだ。

最終的に電力は、工場などの大規模施設に届くものは66kV~154kV程度に、市街地に送られるものは6.6kVに変電される。さらに各家庭で消費される電気については、電柱に設置される柱上変圧器によって100V(または200V)に変圧され、引込線を通して室内のコンセントに送られているのだ。

こうした送電時の変圧の工夫ひとつを見ても、電力網がいかにテクニカルなものかがうかがい知れるだろう。

> 次ページトラブル発生! 電力インフラの対応は?