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【講演レポート】2019 Japan IT Week 「東芝が考える、日本のDX」


【講演レポート】2019 Japan IT Week 「東芝が考える、日本のDX」

この記事の要点は…

人類の繁栄を加速するスケールエフェクトの三つの重要な柱とは?

データとデータが直接つながる世界になるために必要なのは「概念」

東芝が考える「リファレンスアーキテクチャー」を解説

今春開催された「2019 Japan IT Week 春 -前期-」で、「東芝が考える、日本のデジタルトランスフォーメーション」をテーマに東芝の最高デジタル責任者の島田太郎・執行役常務が講演を行いました。今回のToshiba Clipでは、「講演レポート」として当日の講演内容を一部編集してご紹介します。

人類の繁栄を加速するスケールエフェクト

皆さんの中で『サピエンス全史』という本を読んだ方はいらっしゃいますでしょうか。この中で、人間とサルを分けるのは、人間がDNAの限界を超えたことだと書かれています。DNAが一切変わっていないのに、人間だけは進化することができた。その理由は共通概念だと言っています。共通概念とは何か。例えば神様、文字、お金、民主主義、そして国というようなものまでが概念として存在していて、それに対して人間はものすごい力を発揮するのです。

株式会社東芝 執行役常務 島田太郎氏

株式会社東芝 執行役常務 島田太郎氏

全体を見回すと、人類の繁栄を加速するスケールエフェクトの三つの重要な柱があります。一つ目が処理をする能力。二つ目がデータ。そして三つ目が先ほど申し上げました概念です。

「処理する能力」とは何か。これは実は人口のことを言っています。人類の歴史は人間の数を増やす、プロセッサー数の増加の歴史であると捉えているわけです。そして、もう一つがデータコネクションです。グーテンベルクの活版印刷機に加え、電信、電話と発展してきました。また、データの移動も以前は船と機関車でしたが、いまや航空機で爆発的に人の移動ができるようになってきました。

さて、これらをまとめてもう一回考えてみると、今の時代、処理とプロセッシングが人間をAIに置き換えると言われると少し嫌な感じがしますが、実際に様々な作業がAIでできるようになってきています。また、ロボットや自動化によって、以前はすべて人の手でやっていたものが、様々な形で処理ができるようになってきています。

そして、それらをうまく動かすためにはデータがどうしても必要で、IoTの技術や、Social Graph(※1)と言われる技術、SQL None SQL(※2)といった様々なデータベースのプラットフォームやフォーマットが開発されました。しかし、これらを結びつけるために一番重要なものは「概念」です。新しい標準であったり、法律やレギュレーション、アーキテクチャー、場合によっては社会的なアクセプタンスです。この国でこれをやってもいいけれども、あの国ではこれは駄目とか、単なる概念でしかないわけです。

※1:Social Graph
インターネット上での複数のユーザーの結びつきや相関関係をいい、ソーシャルメディアの相互運用を促す概念。
※2:SQL
関係データベース管理システムにおいて、データの操作や定義を行うためのプログラミング言語。

こうやって考えてみると、日本はこの三つの中で処理やデータを大変得意としています。しかし、概念ということになると、どうもわれわれは深く考えていくことが足りていないのではないかと時々感じることがあります。ここでは、まずこの概念と、今後東芝がこの概念について、どういうものを打ち出していこうと考えているかということに関してもご説明したいと思います。

> データとデータが直接つながる世界をつくる

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