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サイバー空間に工場をつくる?! シミュレーションで創る、最適な製造現場


サイバー空間に工場をつくる?! シミュレーションで創る、最適な製造現場

この記事の要点は…

製造現場をサイバー空間に再現する製造プロセスシミュレーション

技術者を突き動かしたのは、「変えてやる」という強い意志

シミュレーションで開く未来の共創

東芝の礎を築いた創業者、田中久重と藤岡市助。東芝では、この日本近代科学技術史に大きな足跡を残すふたりの巨人の名を冠した社内表彰を設けている。その一つ、「藤岡市助賞」は、“日本のエジソン”と称された藤岡にちなみ、人々の豊かな暮らしと社会への貢献に多大な貢献のあった従業員に贈られている。「製造プロセスのシミュレーション技術開発」で2019年の同賞を受賞した生産技術センターの中川泰忠氏に、技術開発にかける思いを聞いた。

最適解を求めて苦闘することがシミュレーションの醍醐味

中川氏が取り組む「製造プロセスシミュレーション技術開発」は、電子デバイスや重電機器などの製造プロセスで、材料が変化していく様子をデジタル技術で可視化することで問題点を解決し、製造現場の効率を改善するための技術だ。

製造現場の様々なパートをシミュレーションで再現し、分析できる

製造現場の様々なパートをシミュレーションで再現し、分析できる

「製造現場で起きている現象をモデル化し、自ら制作したツールも用いてシミュレート(コンピューター上に再現)するのが我々の主な仕事です」(中川氏)

現実の製造プロセスで起こっている現象を、サイバー空間でモデル化してシミュレートする製造プロセスシミュレーション技術は、まさに中期経営計画「東芝Nextプラン」の核であるCPS(サイバー・フィジカル・システム)を体現する技術と言えるだろう。

モデル化の過程では、物理現象が互いにどのように影響しあっているのかわからない場合が多々ある。そんなときは、実際に製造現場に張り付いて、現象を徹底的に観察・分析する。
「製造プロセスに関するシミュレーションには教科書がありません。だから現場から得られる情報を含めた様々な情報をもとに、最適解を求めて苦闘するのが、この仕事の面白さであり醍醐味です」中川氏は、少し微笑みながら言った。

株式会社東芝 生産技術センター 首席技監 中川泰忠氏

株式会社東芝 生産技術センター 首席技監 中川泰忠氏

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