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基礎研究と製品開発、二人の技術者が拓く、待望の自動運転の未来


基礎研究と製品開発、二人の技術者が拓く、待望の自動運転の未来

この記事の要点は…

天才技術者、田中久重の名を冠した賞を受けた二人

求められるのはお客様ニーズを見据え、かゆい所に手が届く開発力

未来を想像し、開発を楽しむ気持ちが、モノ作りの原動力

東芝には、田中久重と藤岡市助という二人の創業者の名を冠した社内表彰がある。1799年生まれで“からくり儀右衛門”の異名を持つ田中久重は、9歳にして「開かずの硯箱」を作り、後年には万年時計を発明した天才技術者として近代技術史に名を刻んでいる。
その田中久重の名を冠した「田中久重賞」は、例年1名に授与されるが、今年は一つの開発テーマで、2名の技術者に授与されることとなった。

基礎研究と製品開発の二人三脚で世に送り出した車載向け画像認識プロセッサー

超高齢化社会など、自動運転による安全な社会へのニーズが急速に高まっている。今回、田中久重賞を受賞したVisconti™は、そんな自動運転実現のための中心となる技術を提供する製品である。最新のVisconti™5は、人間の代わりに「見て・理解して・判断する」という自動運転実現に必須となる高度な画像認識を当社従来製品と比較して低消費電力で行うことに成功している。

Visconti™による画像認識のイメージ

Visconti™による画像認識のイメージ

Visconti™を構成する技術は、大きく二つに分けられる。一つは、画像認識技術。自動運転実現のためには、走行中の車の周囲に位置する他の車、歩行者、信号機など、車載カメラの画像から、昼夜を問わず瞬時に認識・検知し、衝突防止や回避行動をとることが求められる。
東芝は、半世紀も前から画像認識技術の基礎研究を行ってきた。研究開始当初は、AIも自動運転も夢物語に過ぎなかった。それでも、画像認識技術の可能性を信じて、多くの先人が技術に磨きをかけ、進化させてきた歴史がある。

「Visconti™は諸先輩の努力の結晶であり、今も多くのメンバーが研究開発に携わっています。私たちは、その代表として賞をいただいたのだと思っています」
そう語るのは、田中久重賞を受賞した東芝研究開発センター メディアAIラボラトリー室長の岡田隆三氏だ。

株式会社東芝 研究開発センター メディアAIラボラトリー室長 岡田隆三氏

株式会社東芝 研究開発センター メディアAIラボラトリー室長 岡田隆三氏

「しかし、画像認識技術がどれほど優れていても、それだけで事業になるわけではありません。その技術をプロセッサーという「形」に具現化することで初めて事業になり、製品になるのです」(岡田氏)

岡田氏の言う、「形」の具現化を担当したのが、もう一人の受賞者である、東芝デバイス&ストレージ株式会社 デバイス&ストレージ研究開発センター長の宮森高氏だ。そして、この具現化こそが、Visconti™を構成する、もう一つの技術なのである。

東芝デバイス&ストレージ株式会社 デバイス&ストレージ研究開発センター長 宮森高氏

東芝デバイス&ストレージ株式会社 デバイス&ストレージ研究開発センター長 宮森高氏

「そもそも基礎研究に良い企画がないと何も始まりませんし、せっかく企画があっても、それを我々が製品に落とし込むことができなければ、ビジネスにはつながりません。ですので、我々が同時に受賞したことに意味があると思っています。」(宮森氏)

基礎研究を行う研究開発部門、それを製品化する事業サイドの研究開発部門。この両者の共創によって、Visconti™は誕生したのだ。

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