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東芝が目指す“あかり”を通じた新しい価値創造とは?


東芝が目指す“あかり”を通じた新しい価値創造とは?

この記事の要点は…

照明機器の製造拠点、鹿沼工場に「KANUMAあかり館」がオープン

「魅せる工場」に込められた、東芝ライテックのトップの想い

照明がインフラになり、新たな価値を伴う時代が到来する

1989年、東芝から分社する形で設立された東芝ライテック株式会社。以来、同社は東芝創業者にして日本初の国産電球を発明した藤岡市助氏の想いを受け継ぎ、人々の生活を支える“あかり”の文化を支え続けてきた。

工場や商業施設向けの製品はもちろん、京都・五重塔や仏・ルーブル美術館など、様々な場面で活用されている東芝製照明機器。その生産拠点である東芝ライテックの鹿沼工場が今、「魅せる工場」として変貌しつつある。その象徴的施設が、敷地内に2019年9月にオープンした「KANUMAあかり館」だ。

こうした取り組みの背景にあるのは、「鹿沼を世界一の照明工場に」という強い想いだという。東芝ライテック株式会社の代表取締役社長である平岡敏行氏に話を聞いた。

発電所にヒントを得た、“魅せる”工場のコンセプト

「東芝創業者の一人である藤岡市助が、日本初の電球を発明してからおよそ130年。近年、電球がLEDへと進化したことで、我々が長く取り組んできた照明事業も、大きく変容しています。当然、それに合わせて生産ラインの体制も少しずつ改変が求められることになります」

東芝ライテック株式会社 代表取締役社長 平岡敏行氏

東芝ライテック株式会社 代表取締役社長 平岡敏行氏

そこで照明機器の生産拠点である鹿沼工場もアップデートが進められることになった。敷地内に新たに設置された「KANUMAあかり館」では、東芝グループの照明事業の軌跡や照明機器の進化が年表にまとめられ、鹿沼工場のこれまでの歴史をわかりやすく伝えている。

「『KANUMAあかり館』のオープンに際して、プロジェクトに携わるスタッフに、改めて“鹿沼を世界一の照明工場にしよう”という強い意志を伝えました。工場として、品質や生産量の維持が第一なのは間違いありませんが、多くの方に足を運んでいただき、実際に東芝ライテックの生産拠点を見てもらうことで、スタッフ一同のモチベーション喚起に繋がればと考えています」

なお、今回のリニューアルにあたって平岡社長自身が大きな影響を受けたのが、株式会社JERAの西名古屋火力発電所だったという。

この西名古屋発電所の7号系列では、東芝のデザインセンターが建屋内部のカラーデザイン及びサイン計画を担当した。最新の技術が集結する発電所において、 “設備と人の関係性をデザインする”をコンセプトに、ヒューマンエラーを防ぐだけでなく、“そこで働く人が設備を自慢に思える・愛着を感じる”、という価値をプラスした。

株式会社JERA 西名古屋発電所7号系列の内観

株式会社JERA 西名古屋発電所7号系列の内観

「発電所や工場のような産業施設は従来、どこか暗い雰囲気が付き物でしたが、西名古屋火力発電所は内観のデザインからして“魅せる”演出を感じさせ、単なる発電設備にとどまらない、近代的な雰囲気を感じさせます。そこで働く人々の気持ちに寄り添えば、こうした機能性と明るさを両立させる工夫が必要であると痛感させられました」

何より、自社の技術や歴史を対外的にアピールすることは、スタッフの士気の向上にもつながる。そこで、鹿沼工場のスタッフはもちろん、東芝グループ内のデザイン担当者らを積極的に巻き込みながら、「魅せる工場」の具体化に着手した。

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