パワー半導体で社会課題に立ち向かう!異なる個性を持つ、若き2人の技術者が描く未来 ~理念ストーリー We are Toshiba~
2025/01/30 Toshiba Clip編集部
この記事の要点は...
- 半導体で、それぞれの想いを叶える若き技術者
- 個々のスタイルに合わせた柔軟な働き方
- 今の学生たちに伝えたい、学生のうちに経験しておくべきこと

現代社会において、電気の力を使う機器で半導体が使われていないものを探すのは難しいと言える。それだけ、様々な機器に、様々な用途で利用されている。それぞれ目的も要求される性能も異なるが、すべてが半導体という一つの枠組みの中の製品であり、その重要性は計り知れない。
世界の半導体需要は高まり続けており、米調査会社Custom Market Insightsによれば、例えばインドの半導体市場規模は2023年に343億米ドルを記録し、2032年までに1002億米ドルに達するらしい。半導体の製造には、素材や製造装置、超純水など多種多様な製造技術に加え、設計、評価、品質管理など多岐にわたる技術が欠かせない。これらの分野で、わが国は国際的な競争力を持っており、世界の半導体サプライチェーン(供給網)で日本は欠かせない重要拠点だ。
今回紹介する東芝グループの2名は、学生時代に半導体について、学び、研究を重ねて来た。仕事で手掛ける半導体の用途はまったく異なるが、目指す方向には多くの共通点がある、そんな若き2人のエンジニアに入社のきっかけ、仕事への想い、今後の展望などについてインタビューをした。
原点は情熱。それぞれの想いを胸に東芝へ
東芝デバイス&ストレージの鈴木貴祐氏は、自他共に認める車好きだ。学生時代は半導体の研究をしていたが、その頃から自動車用の半導体を製造する企業への就職に目標を定めていたという。
近年の世界的な半導体不足は、自動車産業にも大きな影響を与えた。今や、自動車にとってエンジンやタイヤと共に、半導体は欠くことのできないパーツなのだ。現在、鈴木氏は、商品企画から開発評価、顧客サポートまでを一貫して担当する応用技術部門で、自動車向け半導体製品の業務に携わっている。
「担当している製品が多くの自動車メーカーの車に搭載されるように日々取り組んでいます。東芝の半導体は、世界中の自動車メーカーで採用されているため、自分が担当した製品が搭載されている自動車が世界中を走っていると考えると、とても嬉しく感じます」と語る。
一方、東芝デバイス&ストレージの斉藤早紀氏も大学時代は半導体の研究に没頭していた。
「私も大学では半導体の研究をしていたので、半導体に関わる企業に就職しようと考えていました。できれば、その中でも地球規模の社会貢献ができるような、パワー半導体を扱っている企業で活躍したいと思っていました」
「パワー半導体とは電気の流れをコントロールする半導体デバイスです。電子機器は動作する際に常に電力のロスが発生していますが、高性能なパワー半導体を使用することで、電力のムダを低く抑えることができます。パソコンやスマートフォンだけでなく、自動車や電車、変電所など、電気を使うあらゆるものの省エネを実現できます」と、斉藤氏は説明する。
そんなパワー半導体を扱う半導体企業の中から、東芝を選んだ理由は、特許件数の多さだったという。
「特許の数は、技術力の高さを示す一つの物差しだと思っていましたので、そんなすごい会社で私も働きたいと思いました。また、就職活動の時に学生に対してもとても優しく丁寧に対応してくれたことも決め手の一つでした。」
異なる原点を持つ二人は、東芝という舞台で出会い、それぞれの分野で情熱を注ぐこととなる。
世界を舞台に。共通する想いは、「社会への貢献」
半導体は、その用途によって性能だけでなく、品質水準にも大きな違いがある。人間を乗せて走る自動車に搭載される半導体には、人命に対する責任も重くかかってくるため、一般的な半導体製品に比べて要求される品質水準は高くなる。
「自分が開発に携わった半導体が、安全で快適な自動車の実現に貢献しているという誇りが、日々の業務のモチベーションとなっています」と鈴木氏は言う。

車載ソリューション応用技術部 車載ソリューション応用技術第一担当 鈴木貴祐氏
斉藤氏もまた、自身が関わる製品が幅広い用途で使われていることにやりがいを感じているという。
「何キロワットという大きな電力を扱う製品から、身近なパソコンやスマートフォンのACアダプターまで、幅広く利用していただいて、少しずつでもエネルギーのムダを削減して、地球規模の節電につながればうれしいです」(斉藤氏)
二人に共通しているのは、自身の仕事が社会に貢献しているという確かな実感だ。鈴木氏は、自動車の進化と環境問題への貢献を意識している。
「私の仕事は、東芝グループの経営理念である『人と、地球の、明日のために。』の中で言えば、特に『地球の、』の部分に大きく繋がると思っています。地球温暖化が進む中で自動車の排気ガスが規制されはじめ、昨今はハイブリッド車や電気自動車の需要が増えており、そのためには低消費電力の車載用デバイスの開発が欠かせません」と力強く語る。
斉藤氏もまた、技術を通して持続可能な社会の実現に貢献したいという思いは、東芝グループの経営理念と深く共鳴していると考えている。
「パワー半導体による省エネルギーの実現を通じて、地球規模の大きな社会課題を解決したいと思っています」と自身の仕事の意義を語った。
自分らしくあるために。それぞれのスタイルに合わせた柔軟な働き方。
自分の大きな理想を重ねて仕事に取り組む二人だが、共通して仕事とプライベートの充実はどちらも大切だと口を揃える。
鈴木氏はプライベートの時間も大切にすることで、仕事へのモチベーションを高く保っていられると言う。
「休日はショッピングモールに行ったり、カフェに行ったり、充実した時間を過ごしています」と笑顔で語る。
東芝では、個々のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が推奨されており、斉藤氏もそうしたスタイルを自分なりに取り入れている。
「業務は、実験室での評価作業が多いため、ほぼ毎日出社していますが、残業はあまりしないように心掛けて最近は自炊にハマっています。出退勤時間はフレックスタイム制度を活用して、10時頃出社して19~20時頃退社することもあります。ちょっと時間をずらすことで電車も空いていて快適なんです」と語る。

パワーマネジメント応用技術部 パワーコンバージョン応用技術第一担当 斉藤早紀氏
ミュージカル鑑賞が趣味という斉藤氏は、今年休みを取ってミュージカル「エリザベート」の舞台となったオーストリアに旅行に行くという。
仕事に真剣に取り組む一方で、プライベートも大切にする。自分らしいワーク・ライフ・バランスが実現できる環境が東芝にはあると二人は言う。それは、社員一人ひとりの個性を尊重し、最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を提供しようとする、東芝の目指す姿と言えるだろう。
更なる次世代へ伝えたい想い
「社会人として大切なことは『目的』、『ゴール』を意識して日々の業務に携わることです。学生の頃は、自分が学んでいる学問がこれからやりたい仕事にどう役に立つのかを常に意識して勉強することが大切だと思います。何となくやるのではなく、『目的』を意識することが重要です」と鈴木氏は就職活動を控える後輩にアドバイスを送る。
また、学生時代に、研究に対する探究心と、集団で問題解決を行う際に必要なファシリテーションを学ぶことができたのも、社会人として役立っているという。
「毎日、研究に向き合うことで、一つひとつ物事に取り組む探究心と向き合い方を学ぶことができました。ファシリテーションは学生と教職員が一丸となって、授業内容・⽅法を改善し向上させるために取り組む、FD(Faculty Development)活動で学びました」(鈴木氏)
後輩の指導においても、常に業務の目的とゴールを伝えることを意識しているという鈴木氏の言葉は、仕事に取り組む上での重要な指針を示している。
斉藤氏は、「半導体以外にも、化学系や電気系以外の様々な専攻出身の人が東芝で活躍しています。だから、自分の専攻はあまり気にせずに入社してもいいと思います」と言う。
しかし、専門ではないからわからないままでいいという訳にいかない。仕事として自分から学びにいく姿勢が大切なのだと斉藤氏は続ける。
「もちろん、そのためのサポートはちゃんとあります。でも、それに頼りきりではなく、自分で考えて、技術に対しての好奇心を持ってほしいですね」と、自らも未経験分野の知識も必要な業務に挑戦し、成長を続けてきた経験から、学生たちに力強いメッセージを送っている。
異なる個性を持つ二人の若きエンジニア。彼らはそれぞれの場所で、それぞれの方法で、東芝の未来、そしてより良い社会の実現に貢献している。
冒頭でも触れたが、半導体は、それぞれ目的も要求される性能も異なるが、すべてが「半導体」という一つの枠組みの中の製品である。それはさながら一つの「東芝」という枠組みの中に、それぞれの想いやスキルをもって社会課題の解決に立ち向かう若き2人のエンジニアの姿ともリンクする。
彼らの情熱と想いを包括しながら、東芝は確かに前に進んでいる。

二人も出演している東芝の新CMはこちら↓
https://www.global.toshiba/jp/ad/corporate/brand/224.html
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