誠実であり続けること。 それが私たち東芝社員の誇りです- We are Toshiba 【南アフリカ篇】
2020/06/10 Toshiba Clip編集部
この記事の要点は...
- 南アフリカ拠点での機関車保守技師の主な業務は、メンテナンスとトレーニングの提供
- 日本人技術者とチームを組んで取り組む刺激的な日々は、自身の成長につながる
- 「誠実であり続ける」ことが、お客様からの信頼につながる
現在、南アフリカ東海岸最大級の港であるリチャーズベイで勤務するソロモン チュラーレ氏は、東芝テクニカルサービス・インターナショナル社で約10年のキャリアをもつ、電気機関車を専門とする保守技師である。
チュラーレ氏は、南アフリカ最大の電力会社で18ヶ月間、技師としての訓練を受けた後、2010年4月に東芝に入社し、ヨハネスブルク近郊のナイジェルで電気機関車生産チームの一員となった。
「ナイジェルでは、当社の顧客である南アフリカの国営鉄道会社トランスネット社向けに電気機関車製造を担当していました」
4年後、チュラーレ氏は機関車のメンテナンスの拠点であるトランスネット・リチャーズベイ・デポにある東芝のサイトオフィスに異動になった。
「私の主な役割は、機関車を安全に走らせるために、稼働状況を監視し、異常があった場合には、即座にお客様と情報を共有することです。長距離を走る機関車には、安定した運行のために高い信頼性が求められています」
チュラーレ氏の、もう一つの重要な役割は、東芝で培った機関車整備の技術や知識をお客様に伝えることだ。
「お客様に、業務を効率的にこなすために必要なスキルを身につけてもらうためのトレーニングを提供しています」
トレーニングでは、機関車の回路図の読み方やその動作から、故障発見時に、できるだけ短時間で修理する方法などを伝えている。
「また、修理が完了した機関車を、できるだけ早く再稼働させることで、お客様に喜んでいただけるように努めています」
チュラーレ氏は、常に新しいことを学ぶ努力していると語る。
「お客様とのやりとりはとても興味深いものです。東芝で培った技術を応用し、機関車の情報を伝えることで、より良いメンテナンスにつなげていけることが嬉しいです」
彼はこの現場で、二人一組のチームで仕事をする日本人技術者の同僚についてこう語っている。
「日本の機関車と東芝の技術について豊富な知識と経験を持っているので、彼と一緒に仕事をすることは非常に刺激的であり、毎日新しい知識や技術を吸収しています」
チュラーレ氏は、東芝に入社してから電気工学の学士号を取得した。そして、それは人としての成長にも役立っているという。
「東芝グループ理念体系で最も共感するのは、『誠実であり続ける』という価値観です。」
チュラーレ氏は、「誠実であり続ける」ということは、常にお客様に信頼できる情報やアドバイスを提供し続けることであると考えている。また、誰も見ていないような時でも、誠実に行動することが大切なのだという。
「鉄道業界の性質上、できるだけ早く機関車を稼働させなければならないというプレッシャーが常にあります。しかし、だからといって誠実に仕事をすることを妨げるものではありません」
「誠実であり続ける」という東芝の価値観は、彼が仕事をするときいつも心の奥にあるのだ。それは、機関車の信頼性とともに、顧客からの信頼を維持することが彼の仕事の最も大切な事だからなのだという。
「日々のメンテナンスでは、お客様との交流を大切にしています。お客様が機関車を支障なく運用できるよう、適切な方法で整備を行うことを心掛けています。また、私が提供するトレーニングは、お客様が自分で整備を行えるようにするためのものです」
それが、東芝の存在意義である「新しい未来を始動させる」ことに貢献することなのだとチュラーレ氏は語る。
「東芝は、世界中の人々の生活の質の向上に取り組んでいます。私は、東芝チームの一員として働く機会を得て、東芝での仕事を通して多くを学び、そして周りの人たちと感動を共有することができました。これからも、東芝の仲間たちと切磋琢磨して成長していきたいです」