僕らの未来はここから始まる 歴史と科学と楽しく触れあえる「東芝未来科学館」

2016/04/06 Toshiba Clip編集部

この記事の要点は...

  • 東芝未来科学館はJR川崎駅から徒歩1分
  • 開館55年を迎える、大人も楽しめる施設
  • 科学や最新技術・歴史を体験しながら学べる
僕らの未来はここから始まる 歴史と科学と楽しく触れあえる「東芝未来科学館」

朝10時の開館とともに元気な子ども達の声が館内に聞こえてくる。JR川崎駅に近い東芝スマートコミュニティセンターの2階にある「東芝未来科学館」は、川崎地区だけでなく、神奈川県内外から多くの子ども達や家族連れが訪れる人気の施設だ。

 

東芝未来科学館は、企業PR施設であるとともに、科学技術を接点とした地域との文化交流の場でもある。アミューズメント感覚で楽しめる常設展示のほかに、さまざまなイベントや企画展などを開催しており、最先端の科学技術を身近に体験し、楽しく学んでもらうことができる。また、東芝の創業からの歴史や、産業遺産でもある古い貴重な電気製品の数々を直に見ることができる、企業博物館の役割も担っている。

 

140年を超える歴史をもつ東芝。その成り立ちから現在の姿、そして未来まで、ここに来れば一度に体感することができるのだ。

3つのミッション

現在の東芝未来科学館がある東芝スマートコミュニティーセンター
現在の東芝未来科学館がある東芝スマートコミュニティーセンター

東芝未来科学館の歴史は古く、1961年(昭和36年)東芝創業85周年を記念して開館した「東芝科学館」が、そのスタートだ。その後移転に伴い2013年(平成25年)9月に一旦閉館するが、2014年(平成26年)1月「東芝未来科学館」として現在の場所にリニューアルオープンした。しかし、さらに源流を遡ると、1927年(昭和2年)に開校したマツダ照明学校という施設にまで遡る。街のあかりとして電灯がようやく普及し始めた昭和のはじめ、マツダ照明学校は、電灯会社や販売店に照明や電気器具の配線を教える施設だった。一般の方も予約見学ができ、案内者による説明もあったと言われている。まさにそのころから、最新の科学技術を広く身近に体感していただき啓蒙する役割を果たしていたのだ。

 

現在の東芝未来科学館は3つの役割を担っている。1つめはエレクトリックとエレクトロニクスを中心とした最先端技術・科学の展示と情報発信、2つめは科学技術教育への貢献、3つめが産業遺産の保存・歴史の伝承である。この役割を担うべく、館内をさまざまなゾーンに分け情報を発信している。現在から未来にわたる最先端技術を展示したフューチャーゾーン、お子様だけでなく親子でも楽しめる科学実験やサイエンスショウを行うサイエンスゾーン、最先端の技術をゲーム感覚で学べるアミューズメントの数々。そして創業者の部屋と当社1号機を展示したヒストリーゾーンでは、日本の電気産業の歴史を、貴重な展示物を通して知ることができる。

未来を感じよう(最先端技術・科学の展示と情報発信)

東芝未来科学館は、うれしいことに子ども達からの人気が高い。平日は、地元の幼稚園の遠足から県内外の小学校の社会科見学、休日には、友達同士のグループや親子づれが訪れ、夏休みや春休みシーズンは一気に来場者数が跳ね上がる。その秘密は、最先端の技術をゲーム感覚で学べるアミューズメントの数々だ。ちょっとした遊園地気分で体を使って遊びながら、エネルギーや情報、まちやビルなどにかかわる最新技術を学ぶことができる工夫が随所にちりばめられている。

スマートステップ
スマートステップ

例えば、「スマートステップ」というアトラクションでは、足元の絵の動きに合わせてステップを踏むことによりアイテムがゲットでき、それを貯めるとオリジナルの省エネハウスが作ることができる。また、「ナノライダー」は、ライド型コンテンツ。未来型のバイクに乗り込むと、目の前のスクリーンに1/100万ミリという半導体のナノの世界が1/1のリアルの世界として映しだされ、その中を疾走することにより半導体の微細技術の凄さが体感できるのだ。

ナノライダー
ナノライダー

子ども達は、楽しみながら知らず知らずのうちに、環境・エネルギー、社会インフラ、半導体、デジタルプロダクツなど、最新技術が描きだす近未来の社会・生活を身近に体験し、学ぶことができる。

 

実際に体験しよう(科学技術教育への貢献)

学ぶためには自分自身で体験することも大切だ。東芝未来科学館では、セミナーや体験型ワークショップや実験教室など、科学にまつわる多彩なイベントを盛りだくさんに用意している。

 

館内中央にあるサイエンスステージでは、対話型で進められるサイエンスショーが毎日行われている。空気の力で重いボーリングの球を持ち上げたり、風船や塩化ビニールを使った静電気の体験など、わかりやすく楽しく、子ども達の想像力をかきたてるような演出がほどこされている。

サイエンスショー
サイエンスショー

土日祝日には「科学実験工房」と称する工作・実験教室が行われ、科学(理科)教育関連団体の先生たちと理科に興味がある子どもたちとの交流の場になっており、子ども達の好奇心や科学への興味の目を開く手助けを行っている。

科学実験工房
科学実験工房

東芝未来科学館を会場として活動を行う「川崎さいわい少年少女発明クラブ」は、東芝の従業員ボランティアの指導を受けながら、子ども達みずからが自由な発想で創作活動を行う会員制のクラブだ。その目的は、子ども達に科学的な興味・関心を追求できる場を提供し、学校を離れた集団の中で、創作活動を通じて自ら考え労作する意欲と作品を完成させる喜びを体得させることだ。科学的創意の芽を育てるとともに、豊かな情操の育成を図ることを狙いとしている。

川崎さいわい少年少女発明クラブ
川崎さいわい少年少女発明クラブ

これらの体験の場をさまざまなレベルで提供することにより、子ども達は科学技術に興味をもち、自分たちの未来への可能性に気づく機会を得ているのだ。

歴史を知ろう(産業遺産の保存・歴史の伝承)

東芝は、1875年(明治8年)に創業者のひとり田中久重が銀座に日本で最初の電信機器を扱う田中製造所を設立してから140年を超える歴史をもっている。田中久重は、からくり人形や万年自鳴鐘など、その独創的アイディアと不断の努力により、数々の発明品を世に送り出し、人々の暮らしをより快適にすることに貢献して来た。また、もう一人の創業者、藤岡市助は、白熱電球の製造など、日本のエレクトロニクス産業の草創期を築いた人物である。これら、東芝の創業者の実績は、彼らの実際の発明品や製品とともに、「創業者の部屋」で紹介されている。中でも、”からくり儀右衛門”の異名をもつ田中久重の発明品、ぜんまい仕掛けの茶運び人形の実演は、見学者に大好評で、いつも感嘆の声が上がっている。

創業者の部屋
創業者の部屋

東芝は、数々の日本初、世界初の製品を生み出してきた歴史をもつ。これらの発明品は、「1号機ものがたり」のゾーンで見ることができる。日本初の電気洗濯機や電気冷蔵庫は、現在とは全く異なる姿をしている。そして、なんとその昭和5年製造の電気洗濯機はちゃんと動くのだ。86年前に製造されたこの2つの製品は、保存するだけでも容易なことではない。歴史遺産としてこれらを未来に伝えていく使命を、しっかりと東芝未来科学館は担っているのだ。

日本初の電機洗濯機(左)と電気冷蔵庫(右)
日本初の電機洗濯機(左)の価格は370円。銀行員の初任給が約70円であった当時、一般家庭で購入できるものではなかった。
同、電気冷蔵庫(右)も、冷蔵庫といえば氷で冷やすのが一般的だったが、その氷冷蔵庫を持っている家庭も少なかった時代。東芝が発売した冷蔵庫の価格は720円と、庭つきの家が一軒買えるくらいの超贅沢品であった。

「人と科学のふれあい」を進めていきたい

東芝未来科学館は、予約なしでいつでも見学することができるオープンな施設だ。すぐ隣りに「ラゾーナ川崎プラザ」という大規模商業施設があることから、そちらでショッピングをするついでに立ち寄る方も多い。先に述べた、子ども達のほかに、東芝のビジネスパートナーや海外公館関係者など、東芝のみならず日本の電機産業の成り立ちを知るために訪れる大人の来館者も多い。こういった来館者や、団体見学者向けには、事前に予約をすれば、専任のアテンダントによる説明を受けることも出来る。また、昨今増加している海外来館者向けには日本語のほか、英語と中国語のアテンドもされているという。

専任アテンダントによる説明
事前予約すれば専任アテンダントによる説明を受けることもできる

日本国内には、東芝未来科学館のような企業博物館は、およそ600前後ある。各企業の活動への理解促進や、地域住民への貢献といった役割を担う一方、運営主体である企業の状態に、その存続や方向性が左右されることも事実である。また、インターネットの普及や子ども人口の減少などから、単なる情報の提供や子どもだけをターゲットとする展示では、生き残りが難しいという現実もある。各館が、これらの課題を真摯に捉え、誰に対して、どのような価値を提供すべきなのか、まさに今こそ存在意義を見直すべき時である。東芝未来科学館は、いち早くこの動向をとらえ、エンターテインメント的要素を取り入れながらも、楽しく、わかりやすく、科学技術に親しみながら、最先端の技術と歴史的産業遺産に触れる機会を提供する施設へと基盤を固めている。

 

この記事を読んで、東芝未来科学館、あるいは東芝に興味を持っていただき、是非川崎まで足を延ばして頂ければ幸いである。必ずや、何かの発見があるはずだ。

 

館長の岩切貴乃氏は、東芝未来科学館の今後果たす役割を次のように述べている。

東芝未来科学館館長の岩切貴乃氏
東芝未来科学館館長の岩切貴乃氏

「科学技術の発展は、私たちの暮らしをより豊かに、より快適なものにしてくれます。未来につながる先端技術を身近に感じ、好奇心に刺激を感じて戴けたら幸いです。私たちは「人と科学のふれ合い」をテーマに、地域と連携した文化交流のコミュニケーション施設として活動を続けていきます。皆さま方のご来館を心よりお待ちしております」

関連サイト

※ 関連サイトには、(株)東芝以外の企業・団体が運営するウェブサイトへのリンクが含まれています。

東芝未来科学館:トップ

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